ハロウィン2011メニュー★ ●1chip:異世界へのお使い  ● 2chip:異世界へ到着  ● 3chip:交流と会話   ●4chip:西の丘  ● 5chip:ダンテの抗い  ● 6chip:残された特別な存在  ● 7chip:お礼の忠告  ● 8chip:帰還終了  ● 9chip:いつものお菓子


モンスターワンダフル~とある影の命の火~



ヴァイオ一行が異世界へお使いを頼まれた。
ルーミネイト アンダム・スカに行ってきてほしい。
天界の例の泉に落ちてきたものだが、アンダムのものだと思う。
これが何か、調べてきて欲しい。
ダンテ 異世界へ赴くのは俺の役目ではないはずですが・・
ルーミネイト 本来ヴァイオレットに頼んだものなんだが、ウワサを怖がっていてね、
一人だと心許ないんだそうだ。
ダンテ ・・はぁ、わかりました、俺が同行します。
ルーミネイト おみやげよろしくね。
ダンテ それについてはお約束しかねます。
ルーミネイト ・・そんな
ダンテ ・・行って参ります。
-------------------------------
ダンテ ・・まったく、天界の天使たちはとかく俺たちのことを兄弟視する。
俺はアイツの部下でも上司でも無いんだぞ。・・・ふぅ
ヴァイオレット あ、来た、ダンテ、ぼくに同行してくれるのってダンテだったんですね!
ダンテ ・・・・・・・・・・。
ヴァイオレット あ、ちょっと待って下さい。
ダンテが一緒に行ってくれるんですよね?
・・ってそんなスタスタ行かないでよ。
ダンテ うるさい、俺はなるべくお前とは無駄話をしない。
ヴァイオレット ・・・・・・・・・むぅ。
---------間----------
ダンテ よし、ここだ、ここを通っていけばアンダムに行けるはずだな。
ヴァイオレット ・・・あれ?これローザ先輩の髪の毛じゃ
ダンテ ・・・なに?あいつがこんなところに来てるわけがないだろ。女々しいやつだな。
ヴァイオレット でもほら、このくねったやわらかそうな髪・・
ダンテ ・・さっさと行くぞ。俺は任務があるんでな。
ヴァイオレット それぼくの任務でもあるんですけど・・
ダンテ ・・・・そう思うんだったら1人でやればいいだろ。
ヴァイオレット ・・・だって・・・!ダンテはウワサが怖くないんですか??
ダンテ 天使食らいのウワサか、確か、ちょうどこのあたりで天使が大勢姿を消しているそうだな。
ヴァイオレット はぅあっ・・!
わ・・わざわざ口に出して言わなくてもいいでしょ・・
ぼくますます恐ろしくなってきました。
ダンテ 半分悪魔のくせにか。
ヴァイオレット ・・・そ、そうですよね、
狙われるなら、まずはダンテからですよねきっと!
・・よかった。
ダンテ いいわけあるか!
お前、天使に仕えていながらあろうことか、
いざとなったら俺をエサにして逃げる気だな。
ヴァイオレット え・・・・・・・・・・。
そ・・・、そんなことないですよ・・?
ダンテ 声が小さい・・!・・・・ん?な、お、おい?
しーーーーーーーん
ダンテ ど、どこへ消えたあいつめ。
お、おい、ヴァイオレット、どこだ!この半天使!?
ダンテ ・・・・・・厄介だな、ウワサは本当なのか?
・・・・・・・・・・・・。
ダンテ ・・・・どうしたものか、アイツを無視してアンダムに行くと
ルーミネイト様にお叱りを受けるだろうしな。
ダンテ ・・・・・っっっ!?
ダンテ ぐっっ・・・何だ・・!??
・・・・・くそ・・・体が・・・・・歪・・ん・・・・で・・・・・・・・・
――――――――――――間――――――――――――――
ヴァイオレット う・・・・。な、なんだったんですか・・急に・・・嵐みたいな・・
・・・って、あれ?
ヴァイオレット ・・・・・・・・ダンテ??
ヴァイオレット ・・・・・だーーーーーんてーーー
ヴァイオレット ・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヴァイオレット ・・・どど、どうしましょうっ・・・!!!
ぼくもしかしてもしかしてもしかしなくても!!!
・・・・はぐれちゃいました!??
ヴァイオレット ・・・ふ、ふえぇ~、誰か助けてください・・!
ぼく天使食らいに食べられちゃうのはイヤなんです!!!
ヴァイオレットを物影から眺める生き物たちがいた。
あ、あいつ、見たことあるな。
キョヒョヒョ、だれさアイツ、葡萄みたい。
グレープジュースにして飲んじゃいなよ!
ナンダァ、ツレテキタノ、ハ、
イッピキダケジャナイカイ?
パンプキンケーキのダシにするには最適だろォ?!
アト、もう1つ、キタぞ。
ホント?
西のオカ・・、落ちてイッタ・・ぞ。
ずいぶんとシャレたとこに落ちたな!
あそこは今晩、宴をする場所じゃない。
セカイジュウノ・・カゲ、タチガ
アツマルンダナ、コンバンアソコニ・・
死せる魂もみんなカゲになって踊るのサァ・・!
邪悪な濃い影の奴ほど激しく踊り狂うんだ!ケケケケッ!
啜ったら一番の栄養になりそうね。
一番ウマそうなのは外からやって来た奴らだ!
イエテルイエテル・・
ヴァイオレット ・・・・・あれ、・・あれれ??
なんだかここ・・・ちょっと見覚えが・・。
ヴァイオレット それになんだか・・、この変な空気って・・
ヴァイオレット ・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・ワッ!!
ヴァイオレット ぅわあっ・・・!!!???
ローザ あらーー?
ヴァイオレット ・・・ってローザ先輩!?ていうかお化け!!?
ローザ ・・あら、そういえば、どうして私ここにいるのかしら。
そこの狼男が連れてきたのさ。ケケケ
ヴァイオレット わっ・・!かぼちゃ人間・・ってあれ?
前にもこんなことが・・・あったような・・・・。
ローザ 私はお使いを頼まれて天界と人間界の狭間を移動してたはずなのよ~、
それがいつの間にかここに来ちゃっててね。
今日は大収穫だぞ、ウヒャヒャヒャア!天使が3匹も引っかかった。
今年こそは返さないわよ!
ヴァイオレット ええっ・・!?
カ~・・エサー・・・・ナイ・・ゾ
ヴァイオレット ってえ・・?空からなんかゾワゾワした変な声が聞こえませんでした・・?
ローザ いまどき満月も喋れるのね~、すごいわね~。
ヴァイオレット いまどきって・・・ことはいずれは地面とかも喋れるようになるってこと・・・ですか・・・ってええ!?
ローザ どうしたの?
ヴァイオレット なんか・・・さっき、地面を・・
地面の中を・・・黒い影が滑るように動いていったような・・・、ていうか僕の影にくっついたような・・。
ローザ ・・・何の話?
ヴァイオレット えっと、気にしないでください。
たぶん気のせいだと思います。
・・・ニヤ
・・・ケヘヘヘ・・
ヴァイオレット な・・なんですか?
なんでもないさ、
さぁ、君のツレを迎えに行こうか~。
ヴァイオレット ・・・ツレ?
ローザ ヴァイオレット、誰かと一緒にいたの・・?
ヴァイオレット えー・・・・・・・っと・・・、
あ・・ああああ!!!そうだ、ダンテ・・・!!
ローザ ダンテ・・?
ヴァイオレット 綺麗サッパリ忘れてました!ダンテも一緒にいたんでした!
ローザ あらあら。今頃泣いてるわよダンテったら。
ヴァイオレット さすがにそれは・・ブタが屋久島の杉の木・・どころか
富士山の頂上まで登るぐらいありえません。
ローザ あら、わからないわよ?ああ見えて実は寂しがり屋かもしれないし。
ヴァイオレット そ・・そうなんですか?
そんな素振り全然見たことなかったですけど・・。
ローザ ダンテの顔にたまについてる水は実は寂しくて泣いちゃった涙の跡なのよ。
ヴァイオレット えええーっ!!?
あー・・君たち君たち、あの天使を迎えに行かないのかい?
もうみんなさっさと先に行っちゃうよ。
ヴァイオレット え!あ・・
ローザ その天使ってどこにいるの?
ニシノオカ・・ダゾ、サッキ・・・オチタ。
あの明かりが両端に並んで灯っている回廊をのぼっていくのよ~ん。
ヴァイオレット 回廊・・ってあれ、なんか変な物がウヨウヨいるのが見えるんですけど・・
アノ・・ユウレイノ・・ウズニハイルンダ。
ヴァイオレット ・・げげぇ~!
・・ぼ、ぼくはともかく、ローザ先輩をそんなとこに行かせられませんよ!ね!?ローザ先輩!??
ローザ 私はだいじょうぶよ☆
ヴァイオレット え・・!?
行くぜぇ・・ヒャッハー!!!
ヴァイオレット え・・・・ぇええ~・・!
キョヒョヒョ・・。
――――――――――――――――――――――
―――――――――数十分後―――――――――
――――――――――――――――――――――
ヴァイオレット あの・・ずっと気になってたんですけど、
この世界って変な・・モンスターばっかりなんですね。
人間さんっぽいのもいるみたいですけど。
んあぁ?
アンタたちこそ変な羽生やしてるじゃな~い、
クサいにおいを漂わせてるし。
ヴァイオレット く・・くさい!?ぼくクサいですか!!?
俺ァその臭い好きだぁゼ!!ギャヒヒヒ!
ヴァイオレット う・・なんか鳥肌が・・。
この世界の住人はな、みな成れの果てなのさ。
ローザ 成れの果て?
どの世界にも行き場がない奴が、理性も感情も魂も失って、
自分が何だったかも忘れ、そうしてここにやってくる。
ここに来たばかりの奴はまだ自分のこと話せる奴もいるみたいだけど。
あいつ・・狼男は昔捕虜だったらしいぜ~
ァアン!?
精神が捻狂うほどの拷問と洗脳を受けまくって、祖国に放されたそうさ。
放された祖国で殺しまくったんでしょ~!?
最後に自我が僅かに戻ったのが、妻子を殺したときだと言ってたなぁ?狼男?
・・・さぁな。
なんだぁ!もう忘れちまったってかい?
昔はこの話を持ち出すと苦しさのあまり暴れ狂ってたのにね!アハハハハ!
ヴァイオレット そ・・・そんなのってあんまりです・・。
・・そんなもんさ、ここではごく当たり前のことなんだ。
天使がちゃんと助けていたら、こんな世界は出来なかったんじゃない?
ヴァイオレット ・・・・え?
ナンノ・・・タメノ、テンシカ。
ヴァイオレット ・・・・う・・・。
キョヒョヒョ・・元々テンシなんてェ、アテニもしてないッサ~
ヴァイオレット 天使は、本当に君たちを助けられなかったんですか・・?
助けられないなんてェ話じゃナイダロ!
天使はもともとボクらのことなんて気にもとめちゃあいないさ。
ヴァイオレット そんなはずありません、知らないだけかもしれません。
ドウダカ・・ね!キョヒョッ・・
ケケケ・・。
テンシのニクは・・クサいけど、極上ナンダヨ!
ホロン、いつの間にいたのよ?
サッキまで・・オイシイノ食ってタ。
食いしん坊なのは良いけど、アンタ食いすぎじゃない?
おなか壊すわよ。
コワサないヨ~、何ヲ食べてもイタイことなかっタ。
水を飲むのは怖いくせにかァ?!
イタイイタイ・・水はイタイんダ・・!!
変なヤロゥダァナァオイ。
どんだけ切り裂いても痛いとも言わなかったくせに。
・・ソウナノ?
・・覚えてないか、お前記憶がいい加減なんだよナァ
そういえばホロン、去年食べちゃったアンタの弟返してくんない?
アイツにやらせたいことがあるんだから、さっさとモドしちゃってよ。
ナイヨー
無いわけないでしょ、アンタのお腹の中にいるでしょ、
私ちゃんと見たんだから、アンタが去年弟を食ってるの!
・・イナイヨー
・・・そんなはずないわよ!
・・・ンーーー・・。
・・そんな顔して拗ねたってダメなんだから!ホラ出して!
・・ムリーーー・・
あっちでゴチャゴチャやってるのはほっとこう。
ヴァイオレット ・・・はぁ。
ローザ おもしろい人たちね。
ヴァイオレット 人じゃなくてモンスターだと思いますけどね。
ローザ 天使は彼らのこと本当に救えなかったのかしら?
ヴァイオレット さぁ・・、でも・・、
一旦地獄に堕ちたぼくを天界に再び天使として留めておくのだって大変だったんです。
だから彼らの言うことは本当かもしれません。
ローザ んーー、後でルーミネイト様に聞いてみようかしら?
ヴァイオレット 天界の掟の17章目に・・確か管轄外である世界への干渉はしちゃダメ
・・って書いてあるんですよね??
ローザ ・・・・ヴァイオレット・・。
ヴァイオレット ・・・・な、なんですか?
ローザ どうしちゃったの~!?ヴァイリンが天使の掟を持ち出すなんて!!
しかも17章目ってのもちゃんと合ってるじゃない!!
ヴァイオレット う・・今さりげなく馬鹿にされた気がするんですけど・・!
・・ダンテがいつも口を酸っぱくして言うから覚えちゃったんですよ・・。
ローザ ダンテ・・ねぇ、ダンテなら何か知ってるかもしれないわね。
ヴァイオレット ・・知っててもどうせ教えてくれませんよ、
ダンテってば最近、性格のひん曲がり具合がますますひどいんですから。
ローザ あらぁ~最近構ってもらえないのは単に任務が忙しいからよ~
そんなことで拗ねちゃダメよ、お兄ちゃん?
ヴァイオレット すねてませんっ・・!
今からあのゴーストの密度の高そうな渦に入るぜ!
ヴァイオレット え・・ちょ・・!ちょっとたんまですっ・・!!
ってうわぁああーーー・・!!?
――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――・・数十分経過・・―――――――――
――――――――――――――――――――――――――――
あ、いたわよあそこ!
どんな奴ダァー!!?
天使の羽は毟ってコウモリと一緒にミキサーにかけるのサ!
ミックスするの好きよねジャカゾフは。
ローザ ・・・・ヴァイリン、大丈夫?・・じゃないみたいだけど。
ヴァイオレット ◎×%☆~@*Φσ▲・・・
ローザ ・・・・・・・・・・・・・。
きちんと天使語しゃべりましょーね☆
ヴァイオレット ・・・・・・・。ボベェェェエ~・・。
ローザ ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ローザ (バシッ!)
ヴァイオレット っぐえっ・・・!???
ローザ ・・ど~お?ちょっとは治ったかな?☆
ヴァイオレット ・・・あ・・・・う、ひ・・ひどいですローザ先輩・・・。
ローザ ほーら、泣かないの、男の子なんだから~
ヴァイオレット ローザ先輩がいきなり殴ったのが原因なんですけど!
ローザ でもよかったわね~、きちんと言葉が出るようになったじゃない。
ヴァイオレット サラっと話題を逸らしましたね・・!?
ローザ あら、何が?
ヴァイオレット う・・!そんな素敵な微笑みでこっちを見つめないでください。
ダンテ なにのろけてるんだ馬鹿天使。
ヴァイオレット ・・イデッ!ちょ・・痛いんですけど!
ダンテ ああすまない・・、たまたま蹴った石ころが
お前の醜い顔面を好んで直撃したようだな。
ヴァイオレット な・・・!ってあれ・・?ダンテ!?
ダンテ なんだ、俺に会ったらよほどマズいことでもあるような顔だな。
ヴァイオレット え・・・えっと、無事でよかったです。
ダンテ ・・ほぉ?声がやけに小さいな?
ヴァイオレット え!気、気のせい・・・・ってえっ!?
ローザ 変な歌が始まったわ・・!
ヴァイオレット ・・あ、あれ!?
さっきまで隣にいたパンプキンの人とか・・包帯男さんとかは!?
ローザ み・・みんないなくなっちゃったわ。
ダンテ お・・おい、マズいぞ、魔力・・が増幅されている。
ヴァイオレット こっ・・コレなんです!?
飛び魚みたいな影がすごい勢いで集まってきてます・・!
ローザ ものすごく暗くなってきたわ・・。
ゲゲゲゲゲ・・!!!
あははははは!!!!!
ヴァイオレット な・・なんか声が・・耳に直接響いてきます・・!
ようこそハロウィンの夜の晩餐会へ!
モウオマエタチ・・エイエンニ・・コノチニトラワレタ・・・!!!!
ガハハハハハハハハハーーーッ!!!!!
ヴァイオレット な・・なんかすごくおぞましいものが集まってます、
今すぐ帰りましょうっ!!
もぉ・・手遅れっサーー!
ローザ ダンテ・・!
ダンテ わかってる・・、もう始めている・・!
ヴァイオレット だ、ダンテ・・!?ローザ先輩!!?
ローザ ほら、ヴァイオレット!陣の中に入って!
ヴァイオレット ぐ・・ぐああああああっっ・・・!!!
ローザ ヴァイリン!?
そいつぁ~すでに影に捕らわれてやがんだよォ!
生きて帰れるたぁ~思っちゃいけねえな!
唯一の純粋でない天使・・手を出しやすかったわよ☆
ダンテ こんのバカ半天使め!いちいち荷物になりやがって・・!!
ローザ ちょっと・・!!ダンテ何する気!?
ダンテ 悪いがローザ、後は自分で自力で帰れ!
ローザ きゃっっ・・!!!?
苦労して連れてきた天使が一匹逃げるゾァ!!
・・・・・・・。
うそ~~~~~っっ!?逃げちゃダメだってば!
ダンテ ふっ・・・・・。
もう追いつけないね・・。
女ノテンシ・・ニゲチャッタ・・ナカマヘッタ
ダンテ 流石は俺だ!
自分の身を犠牲にして仲間の天使を助けたと上に知れ渡れば、
俺が大天使になる日も早まるだろう!
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・んナニカッコつけてやがんだ!?
タダノバカ~♪
でももうコイツはあたしたちのものねっ!
ダンテ ヴァイオレット!おいしっかりしろ!!
そんな影に飲み込まれてどうする・・ぐっ・・コラッ!!
ヴァイオレット ・・・・・・・・・・・
モォイシキナンテ・・ナイゾ♪
ダンテ おいヴァイオレット!!
今ここでお前がどうにかなったら俺の責任になるだろう!!
化け物になろうが死のうが勝手だが、俺の関わりの無いところでやれ!!
ムチャクチャ言ってる・・アノ天使。
テンシ・・ノクセニ・・ヒドウ・・ダ・・ゲヘヘ
ダンテ ヴァイオレットッッ・・・・!!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ダンテ ぐっ・・クソッ・・!!どけっ、変な影どもめ・・!!!
・・・・・・・・・・。
ダンテ やめろ!!影どもめ!仮にも半分天使なんだぞ!!
お前等ごときがたやすく支配できるものか・・!!!
オイオイ・・アイツ・・なにやってやがる・・?
ヒョヒョ・・助けてる・・あの半天使を。
ダンテ おい、おいヴァイオレット・・!俺の声が聞こえてるか!?
影 ・・・・ぐごおおおお・・
影 ごおおおお・・・
影 ・・・うごおおおおおお
ダンテ ・・・うぐはっ・・くっそ・・ただの影が俺の邪魔を出来るとでもっ・・
ダンテ ・・ぅっ・・!おい、呑み込まれるな、ヴァイオレット!
魔女 ・・・・ふふふ。半天使を助けようとして自分も呑み込まれてる♪
ニヒキトモ・・ノミコマレテ、オレタチノナカマニナル♪
包帯男 もうすぐ、もうすぐ・・ッヒョヒョッ・・!!
ヴァイオレット ・・・・・・・。
ダンテ 顔が・・・あいつの顔が・・・・影に覆われて・・見えなく・・・・・
狼男 天使の方もお終いだぜぇ~っヒャハー!!
ダンテ ・・・・うぐっ・・・・・・・・ヴァ・・・・・・・・・・・・
ダンテ ・・・・・・・・イ・・・・・・・・オ・・・・・・・・・・・
ダンテ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
影に呑み込まれていくダンテとヴァイオレット・・、ダンテの手が力なく・・吸い込まれる。
魔女 ・・・・・あははははははははっっ!!!!
狼男 ギャーハッッハッハハハハハ!!!!
包帯男 ヤッタ、終にヤッタ、ヒョヒョヒョー!
ナカマ・・ナカマ♪
狼男 さぁた~っぷりミックスして美味い影に仕上げるぜぇ~!!!!
魔女 ・・うふふ、半天使の方は私が貰うから♥
包帯男 ウヒョヒョヒョ・・・・・・・・アイツラの瞳、墓場の骸骨タチニやろう!
魔女 あははっ!いいわねそれ!洒落てるじゃない!
狼男 もっとモットォ!!新たな天使を集めて来ようぜィ!!
・・・・・・・・見つけた。
あっ・・
影 ・・・あれは。
ナチシャ!!?
来訪人を元へ返して。
消え失せろ人間被れの魔女ども・・!!!
宴の邪魔して・・何の用だい、ナチシャ。
ほうら、お前等、行きな。
ギャッ・・ギャガヤヤア・・
ギュッギャギュッ・・・
ゲ・・!ゲゲゲー!!アノ・・ランプハ・・!!!
し・・シズ・・められチャうよ!!!
そんな泣きそうな顔しないで!
ハロウィンの日の宴の邪魔をすることが
どういうことを意味するのかわかってるのかい?
今宵はこの世界でもっとも無秩序な日、
故に他の世界から色んなものがやってくる。
そうだそうだ!目も鼻も、胴体も、ナニもかも奪って、
意志も狂わせて俺らの好き勝手出来る唯一の日ダロォ!!?
それは無理だ。沈められるのはお前等。
決して犯してはならない領域を忘れたようだな。
ギャッッッーーーーーー!!!!
何言ってんのナチシャ!!
あんたをいつも助けてあげたのは誰だと思ってんの!!
何を言っても無駄さ、お使いが来たみたいだ。
ボク・・たちどうなる!?
しぬーーー?
しばらく空虚な牢獄に捕らわれるだけよ。
ギッ・・ギッ・・
こ・・・こっちに来ンなっ・・!!!!
ギュッギャギューーー!
ヒャガアアアアアア・・・!!!
ギャアアアアアアアアア・・・・!!!!!!
イヤ・・ヤだって・・・!!!キィヤアアアアア!!!!
自由が無くなるのは死ぬよりイヤーーーーーァァアアア!!!
沈められ、ひとつ、またひとつ、化け物たちは消えていく・・・・。
・・・・・・・・・・・。
・・ジャック。
なんだい?ぼくだけ後回しなのかい?
お前は王から別の仕事が待っている。
・・・へ・・ヘぇ~?
なんだか先に牢獄送りになったアイツらよりキツそうな仕事だね?
期待しなくてもいいわ。
あなたが思うよりずっと、愉快な仕事よ。
今度は地獄の番人かい?それとも、
また人間の善行を手伝うような気味の悪い仕事かい?
お前は知恵が働くし、この化け物たちのどれよりも人間に近い。
アア・・それじゃまた・・・死より怠惰なあの仕事がまっているのか・・。
さ、つれていきなさい。宴は続けていいわ。
今日は王が目覚めた日だから。
・・・!!!!
そういうことかい、だからぼくらの計画は丸つぶれたわけだ。
ハハッ・・!!
ぎっギギーーー!
ヒューーーーヒッヒッ!
・・どこへでも連れていけよ。
キュイーーーー!
ヒッッヒーーーー!
ダンテ ――――――――――。
・・・これが、彼らが取り込もうとした、天使。
ダンテ ・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・うっ・・。
ダンテ ・・・・うっ・・ぐっっ・・くはぁっ・・!?
・・・・・・・・ん?な、何なんだ?急に影が遠のいて・・
宴の邪魔をお許しください、異界の人よ。
ダンテ は・・?あ、いや・・。・・お前は一体・・。
私はナチシャ、貴方を取り込もうとした魔物たちは消えた。
ダンテ ・・なに!?
もうあなたは自由。心行くまで楽しんでっていいわ。でもあまり長居すると・・。
ダンテ 長居なんてするつもりはない。無理矢理つれて来れたしな。
・・・そう、残念だわ。
ヴァイオレット ・・・・・・・・・・・・・
・・その子、心を半分犯されちゃったみたいね。
ダンテ ふん・・・とんだ任務だ。アンダムスカに行くつもりが・・。
・・・アンダム・・・スカですって!?
ダンテ ・・・・・なんだ。
アンダム・・アンダムにある、イルゲーケの里をご存じないっ・・!!?
ダンテ ・・・・・は?
イルゲーケの里は、ある日突然何もかもが消えてしまったの。
何か情報をご存じない!?
ダンテ (こいつ・・突然・・化け物の風格から・・少女のように・・)
・・・ねえ?
ダンテ おまえはアンダムの人間なのか?
・・・・・いいえ。
ダンテ じゃあなぜそんなことを聞く。
・・・・・・・・・・・・・・・。
ダンテ 答えないなら俺も答える義理はない。じゃあな。
昔・・・女の子がいたの。
ダンテ ・・・・?
その女の子は、村の荒れようを憂い、13日の間、
ひたすら天に祈りを捧げていたわ・・。
ダンテ ・・・・
ある嵐の夜、その子は、あろうことか雷に打たれて死んだの。
村のために、必死で、自分の命を削りながら祈っていたのに・・
どうしてだか、雷が自分のもとへ落ちたのよ・・。
ダンテ ・・・・・・・。
でも、その女の子は、化け物の王によって、
大いなる魔女になった。転生をしたの。
ダンテ ・・ほぅ?
そしてその魔女は、再び愛して止まなかった
故郷の村に戻ってみた。でも・・
ダンテ 何もなかったのか。
そう、そこには何も存在しなかった・・。
何かの破片さえも。
ダンテ 雷が奪ったのは女の命だけでなく、
その周辺一帯ということか。
・・・・・・・・・。
ダンテ だが、そんなこと、誰かが意図的にでもせずに、
自然現象で起こりうるものか?
・・・どういうこと。
ダンテ さあ、俺の知ったことじゃない。
だが天界にも色々な天使がいる。それだけのことだ。
・・・・・・・・・・・・。
ダンテ 天使だけが疑わしい訳じゃない。
ありとあらゆる可能性がある。
・・・・・・・・・・・・。
ダンテ さぁ、さて、そろそろ帰してもらおうか。
いい、よく聞きなさい。
ダンテ ・・・・何だ急に・・。
彼・・紫色の半天使の・・、
深層意識を奪っていったのはあの影、自我を奪ったのはあいつ、
そして、認識を奪ったのはあの影、それから・・
ダンテ ・・・おい、何を・・
全部捕まえるのよ、取り戻すのは、おまえ。
ダンテ ・・・・俺がやるのか・・・・よりによってこいつのために・・
彼を元に戻さないのも自由。
そのまま帰ればいい、出口はあそこ。
満月が地に墜ちた時、その扉は開かれる。
ダンテ 太陽が現れるのか?
そんなものはない、満月の化け物が、
その力を尽きさせ、そして地に墜ちる。
満月はこのハロウィンの日の為に力を蓄え、大地を狂喜に包み、
すべてを魔と、化け物と化す。それが役目。
そして満月が力を使い果たすとハロウィンの夜が終わる。
百鬼夜行、狂喜乱舞、跳梁跋扈はお終い。
ダンテ ・・なるほど。
満月が前より赤い・・これがますます赤くなって、
最後に黒くなるの、そして終わりが来る・・。
ダンテ ・・フンッ、それまでに影をつかまえろってことか。
・・・・・・・・・・・・・。
―――――フィッ
ダンテ クッ・・素早い奴・・
私はもう、闇の住人、アンダムには帰れない。
また闇夜が訪れるその日まで、待とう。
・・ぎゅぎーーーー!!!
ダンテ ・・・はっ!・・・よし、1つ捕まえた・・!
ぎーーーーーーー・・・
ダンテ あっ、影から何か奇妙なものが・・出て・・半天使に戻っていく。
ダンテ おい、これを全部で8つ戻せばいいんだったな?
・・・・ん?さっきの女はどこだ・・。
ダンテ ・・・・・・やけに静かだな。
いや、宴の奇妙な声は聞こえるんだが・・・、
ダンテ ・・・俺たち・・こんな上まで登ってきていたのか。
少し前まで、あの下の町も、あっちも怪しくギラついて騒がしかったのに・・、
ダンテ ・・・ふんっ!3つめ・・案外たやすいな。
ダンテ ・・・誰もいない・・いや、静まり返っている。
あの女が来てからか?奴らは消えた・・死んだ・・のか?
ダンテ ・・・・・・・・・・・。
ダンテ ・・・・っ!まずい、満月の赤が・・もうすぐ終わりそうだ、
まだ4つしか集まってないぞ。
ダンテ ・・・・・・・・・。
ダンテ ・・・・・フッ・・・コイツなんてどうなろうと・・・。
ダンテ ・・・・・・・・・・・・・知ったことか。
ダンテ ・・・・・・・・・・・・・・・・。
ダンテ ・・・・・・・・。
ダンテ くっそ・・!!俺が上級天使になるためだ・・!
・・あと3つ!
ダンテ 6・・・・7・・・・・!
ダンテ ・・・・んっっ・・・!!!?
ダンテ あと1つ・・8つ目はどこだ!!?
ダンテ ・・・・マズい!!満月が黒ずんで来た・・!!!
ダンテ ・・・おいっ!おい、この半天使、しっかりしろ!
目を覚ませ!お前の一部だろ!!自分で探せっ・・!!!
ダンテ ・・・・く・・くそっ・・み、見つからない・・・!!!!
うっ・・
キヒイィィイィイイイイイイイイイーーーーー
ダンテ ・・・・な・・なんだこの甲高い声はっ・・!!?
ダンテ あ・・・頭が・・ぐらつく・・・!
ダンテ ・・・しまった、扉が開く・・!
満月が墜ちるぞ・・!!!
ダンテ あっっ・・・・!!!!
影が・・消えていく・・!!!
待て、待ってくれ・・!あと1つ・・
最後の奴の一部を返せ・・・!!!!
キキィ~~~~~~~~~~~~~~
ダンテ ・・・・な・・・なんなんだこの声は!!
ダンテ おい・・!ヴァイオレット!しっかりしろ、
あの出口まで走るぞ・・起きろ!!起きろって・・!!!
ダンテ ・・・・くそっっ・・!!!!!
どうして8つ目が見つからない!!?
ダンテ ・・・・待てよ・・、最後の1つは何だった・・?
まだあの半天使に足りていない最後のもの・・。
ダンテ ・・・・・・・・・・・。そうか・・・。
ダンテ ・・・・・そういうことか!
ダンテ いくぞヴァイオレット!
かなり癪だが俺が助けてやろう!!!!
ダンテ 最後の1つ、お前から奪われた・・未来の時間を!!
キュイイイイイイイイインン・・・・!!!!
ダンテ くっそ・・こんなこと・・天界に知れたら昇進どころか・・・
ダンテ ・・・・・・まぁいい、知られなければいい話だ。フッ。
ヴァイオレット ・・・・・・・・・・・。
ダンテ おい、ヴァイオレット、いい加減に起きろ!扉が閉まるぞ!!
ヴァイオレット ・・・・・・・あ。
ダンテ ・・・・・よし。
ヴァイオレット ・・・・・へ?え??なにこれ!!?
ダンテ お前をロープで縛ったんだ、
なかなか起きないから仕方がないだろう。
ヴァイオレット (ずるずるずる)・・・でいででででで・・!!!!
ちょ・・引きずらないでっっ!!!す・・すれます、いたいです!!
ダンテ よし、ラストスパートだ。
ヴァイオレット ってぎゃーーーーーー!!!!
ますます早く引きずらないでよっっ・・・!!!!!!
ダンテ くっ・・扉がしまる・・・早く来いっっ・・・!!!!
ヴァイオレット ・・・ぎゃっっっっっっ!!??
―――――――――――――――――――――――――
ダンテ ・・・ぜえ・・ぜえ・・・・・・。
ヴァイオレット ・・・・・・・・・・・。
ダンテ あ・・・・おい、白目むいたまま気絶するんじゃない気持ち悪い。
ヴァイオレット ・・・っ・・!いだっっ・・・!?
ダンテ ・・・・・はぁ、なんとか帰ってきたか。
もとの正常な空間のようだな。
ヴァイオレット ・・・・・なにがですかーーー。
ダンテ ・・・・・・・お前は気楽でいいな。
ヴァイオレット ・・・・え?なにが?
ダンテ ・・・はぁ、もうどうでもいい、帰るぞ。
ヴァイオレット あれ・・?
アンダムスカに行くんじゃないんでしたっけ??
ダンテ 一旦報告だ。
それに俺はお前のせいでボロボロなんだからな!!
ヴァイオレット そういえば・・なんかダンテすごーくやつれてますね?
ぼくはぴちぴちですよ!
ダンテ ・・ああそうか!
じゃあ勝手に一人でアンダムにでも行ってこい!!
ヴァイオレット はい、じゃあ・・・
ダンテ って本当に行くな馬鹿!
お前一人で行かせたら俺の印象が悪くなるだろ!
ヴァイオレット ・・・なんですかもう・・。
ダンテ ・・・それにお前、
天使食らいのウワサを怖がってたから俺を同行させたんじゃないのか!!
ヴァイオレット ・・・・てんし食らい・・????
ダンテ ・・・・な。おい、とぼけるな。
ヴァイオレット なにがですかー、確かにぼく、ルーミネイト様に
アンダムへの調査の任務を任されましたけど・・ウワサなんて知りませんよ~?
ダンテ ・・・・・お前・・まさか記憶が・・!
ヴァイオレット ・・・え?
ダンテ 時間を戻すときに・・何か・・・失敗したのか!?
いやしかし・・・!!時間の修復は同じ世界でないと出来ない・・!
くそっ・・・!
ヴァイオレット ちょ・・、え・・?!
お、落ち着いてください、急にどうしたんですかダンテー。
ダンテ お前・・どこまで覚えている、かぼちゃの化け物どもに何かされたこと・・
ヴァイオレット ・・・え?ば・・ばけもの・・??
ダンテ ・・・・・・・・・・・・・。
ダンテ ・・・・肝心な部分の記憶が抜け落ちているのか・・?
ヴァイオレット ・・ねーえ、だんてーーー??
ダンテ ヴァイオレット・・。
ヴァイオレット ・・・えっ・・!!?え、なに?
いきなりどうしたの!?
ていうか名前で呼んでくれるなんて・・!
ダンテ ・・・・すまない。俺のミスだ。
ヴァイオレット ・・・え!!!!!
ど、どうしちゃったのダンテ・・!!!ダンテが謝るなんて・・!
ダンテ 俺が完全にお前の時間を戻せなかったらしい。
俺がこんなミスをするなんてな。許しがたい。
ヴァイオレット えっ・・ちょっ・・なんのこと・・??
ダンテ ・・・まあ仕方がない、元の世界に戻ってしまったんだ、とにかく天界へ帰るか。
ヴァイオレット ・・・は、はぁ・・。
――――――――――――――――――――
ルーミネイト やあ、お帰り、大変だったみたいだね。
ダンテ ・・・なぜそれを。
ルーミネイト 服が破けているね、髪も、せっかっくの端整な顔も、元気がない。
ダンテ ・・・・・・・・・。
ダンテ ・・・申し訳ございません。
ルーミネイト ・・ふふ、おかしなものだ。
普段浄化が必要なヴァイオレットが浄化されていて、
君の方が浄化が必要だなんてね。
ダンテ ・・お、俺ですか?
ルーミネイト とにかく休んだ方がいいね。
報告書はその後であげてくれたらいい。
ダンテ ・・・・・・・・・・・・。
――――――――――――――――――――
ヴァイオレット あー、ねえダンテ、ローザ先輩のところに行こうよ、
ローザ先輩のパンケーキ食べたらたちまち元気になります!
ダンテ そんな馬鹿な・・・ん、ローザか、
あいつは無事天界へ帰れたのか・・。
ヴァイオレット ほらー、いきましょう。
ダンテ 馬鹿、お前がその半分悪魔の羽を広げたら目立つだろ。
ヴァイオレット ・・・・だって・・ダンテ今にも倒れそうな顔してますよ・・。
ダンテ いい、とにかく飛ぶんじゃないぞ、
後で何を言われるか知っているだろう。
ヴァイオレット ・・・・・・・うん。・・・でも・・
ダンテ いいから黙って歩け。ローザのところまでそんなにかからないだろ。
ヴァイオレット ・・・・うん。
――――――――――――――――――――
ローザ はぁ~い、あら、ヴァイリン、どうしちゃったのー?
ってダンテったら何そのボロボロな姿・・!
ダンテ ・・・ふっ、お前は無事のようだな。
ローザ え・・?
ヴァイオレット そういえばローザ先輩、
お買い物には行ってきたんですか~?
ローザ あっ、それがねえ~、異界に行く途中で、
なぜか天界に戻ってきちゃってて・・・。
ヴァイオレット ええっ?なんですかそれ・・。
ダンテ 白々しい話だ、天界に戻してやったのは俺だろう。
ローザ ・・え?何言ってるの~?
今日ダンテと会ったのは今が初めてじゃない。
ダンテ ・・・・・なに・・?
ヴァイオレット え、じゃあダンゴあめ、買えなかったんですか~?
ローザ あ、ごめんね~、
でも代わりにまたパンプキンパイ作ってあげるから☆
ダンテ ・・・パンプキン・・!!それだ!
お前等カボチャ人間の化け物を見ただろう!?
ヴァイオレット えっ・・・・・。
ローザ 天界でそんな生き物見たことないけど・・。
ダンテ ・・・・・・・・・・・。
(なぜだかあの世界の記憶だけが消えている・・ローザまで。
・・!ということはあれか、
俺のミスでヴァイオレットの記憶が一部消えた訳ではないということか・・!)
ダンテ (・・・くそっ・・!!謝ってしまった・・!!!
一生の不覚・・・!!!!!!)
ヴァイオレット ちょ・・ダンテ・・???
何落ち込んだり考え込んだりくやしそうな顔してるのさ~
ローザ 多感なお年頃だから♥
ヴァイオレット 今日のダンテ、ちょっとへんですよね~
ローザ ふふふ、そうよね~~?でもいつも変だと思うわ~
ヴァイオレット それもそうですね。ふふっ☆
ローザ さあ~、パンプキンパイを作るわよ~ヴァイリン手伝って☆
ヴァイオレット はぁ~い!
・・・The End・・・?