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ヴァイオ一行が異世界へお使いを頼まれた。 |
|
アンダム・スカに行ってきてほしい。
天界の例の泉に落ちてきたものだが、アンダムのものだと思う。
これが何か、調べてきて欲しい。 |
|
異世界へ赴くのは俺の役目ではないはずですが・・ |
|
本来ヴァイオレットに頼んだものなんだが、ウワサを怖がっていてね、
一人だと心許ないんだそうだ。 |
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・・はぁ、わかりました、俺が同行します。 |
|
おみやげよろしくね。 |
|
それについてはお約束しかねます。 |
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・・そんな |
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・・行って参ります。 |
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------------------------------- |
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・・まったく、天界の天使たちはとかく俺たちのことを兄弟視する。
俺はアイツの部下でも上司でも無いんだぞ。・・・ふぅ |
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あ、来た、ダンテ、ぼくに同行してくれるのってダンテだったんですね! |
|
・・・・・・・・・・。 |
|
あ、ちょっと待って下さい。
ダンテが一緒に行ってくれるんですよね?
・・ってそんなスタスタ行かないでよ。 |
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うるさい、俺はなるべくお前とは無駄話をしない。 |
|
・・・・・・・・・むぅ。 |
|
---------間---------- |
|
よし、ここだ、ここを通っていけばアンダムに行けるはずだな。 |
|
・・・あれ?これローザ先輩の髪の毛じゃ |
|
・・・なに?あいつがこんなところに来てるわけがないだろ。女々しいやつだな。 |
|
でもほら、このくねったやわらかそうな髪・・ |
|
・・さっさと行くぞ。俺は任務があるんでな。 |
|
それぼくの任務でもあるんですけど・・ |
|
・・・・そう思うんだったら1人でやればいいだろ。 |
|
・・・だって・・・!ダンテはウワサが怖くないんですか?? |
|
天使食らいのウワサか、確か、ちょうどこのあたりで天使が大勢姿を消しているそうだな。 |
|
はぅあっ・・!
わ・・わざわざ口に出して言わなくてもいいでしょ・・
ぼくますます恐ろしくなってきました。 |
|
半分悪魔のくせにか。 |
|
・・・そ、そうですよね、
狙われるなら、まずはダンテからですよねきっと!
・・よかった。 |
|
いいわけあるか!
お前、天使に仕えていながらあろうことか、
いざとなったら俺をエサにして逃げる気だな。 |
|
え・・・・・・・・・・。
そ・・・、そんなことないですよ・・? |
|
声が小さい・・!・・・・ん?な、お、おい? |
|
しーーーーーーーん |
|
ど、どこへ消えたあいつめ。
お、おい、ヴァイオレット、どこだ!この半天使!? |
|
・・・・・・厄介だな、ウワサは本当なのか?
・・・・・・・・・・・・。 |
|
・・・・どうしたものか、アイツを無視してアンダムに行くと
ルーミネイト様にお叱りを受けるだろうしな。 |
|
・・・・・っっっ!? |
|
ぐっっ・・・何だ・・!??
・・・・・くそ・・・体が・・・・・歪・・ん・・・・で・・・・・・・・・ |
|
――――――――――――間――――――――――――――
|
|
う・・・・。な、なんだったんですか・・急に・・・嵐みたいな・・
・・・って、あれ? |
|
・・・・・・・・ダンテ?? |
|
・・・・・だーーーーーんてーーー |
|
・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
|
・・・どど、どうしましょうっ・・・!!!
ぼくもしかしてもしかしてもしかしなくても!!!
・・・・はぐれちゃいました!?? |
|
・・・ふ、ふえぇ~、誰か助けてください・・!
ぼく天使食らいに食べられちゃうのはイヤなんです!!! |
|
ヴァイオレットを物影から眺める生き物たちがいた。 |
|
あ、あいつ、見たことあるな。 |
|
キョヒョヒョ、だれさアイツ、葡萄みたい。 |
|
グレープジュースにして飲んじゃいなよ! |
|
ナンダァ、ツレテキタノ、ハ、
イッピキダケジャナイカイ? |
|
パンプキンケーキのダシにするには最適だろォ?! |
|
アト、もう1つ、キタぞ。 |
|
ホント? |
|
西のオカ・・、落ちてイッタ・・ぞ。 |
|
ずいぶんとシャレたとこに落ちたな! |
|
あそこは今晩、宴をする場所じゃない。 |
|
セカイジュウノ・・カゲ、タチガ
アツマルンダナ、コンバンアソコニ・・ |
|
死せる魂もみんなカゲになって踊るのサァ・・! |
|
邪悪な濃い影の奴ほど激しく踊り狂うんだ!ケケケケッ! |
|
啜ったら一番の栄養になりそうね。 |
|
一番ウマそうなのは外からやって来た奴らだ! |
|
イエテルイエテル・・ |
|
・・・・・あれ、・・あれれ??
なんだかここ・・・ちょっと見覚えが・・。 |
|
それになんだか・・、この変な空気って・・ |
|
・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
|
・・・・ワッ!! |
|
ぅわあっ・・・!!!??? |
|
あらーー? |
|
・・・ってローザ先輩!?ていうかお化け!!? |
|
・・あら、そういえば、どうして私ここにいるのかしら。 |
|
そこの狼男が連れてきたのさ。ケケケ |
|
わっ・・!かぼちゃ人間・・ってあれ?
前にもこんなことが・・・あったような・・・・。 |
|
私はお使いを頼まれて天界と人間界の狭間を移動してたはずなのよ~、
それがいつの間にかここに来ちゃっててね。 |
|
今日は大収穫だぞ、ウヒャヒャヒャア!天使が3匹も引っかかった。 |
|
今年こそは返さないわよ! |
|
ええっ・・!? |
|
カ~・・エサー・・・・ナイ・・ゾ |
|
ってえ・・?空からなんかゾワゾワした変な声が聞こえませんでした・・? |
|
いまどき満月も喋れるのね~、すごいわね~。 |
|
いまどきって・・・ことはいずれは地面とかも喋れるようになるってこと・・・ですか・・・ってええ!? |
|
どうしたの? |
|
なんか・・・さっき、地面を・・
地面の中を・・・黒い影が滑るように動いていったような・・・、ていうか僕の影にくっついたような・・。 |
|
・・・何の話? |
|
えっと、気にしないでください。
たぶん気のせいだと思います。 |
|
・・・ニヤ |
|
・・・ケヘヘヘ・・ |
|
な・・なんですか? |
|
なんでもないさ、
さぁ、君のツレを迎えに行こうか~。 |
|
・・・ツレ? |
|
ヴァイオレット、誰かと一緒にいたの・・? |
|
えー・・・・・・・っと・・・、
あ・・ああああ!!!そうだ、ダンテ・・・!! |
|
ダンテ・・? |
|
綺麗サッパリ忘れてました!ダンテも一緒にいたんでした! |
|
あらあら。今頃泣いてるわよダンテったら。 |
|
さすがにそれは・・ブタが屋久島の杉の木・・どころか
富士山の頂上まで登るぐらいありえません。 |
|
あら、わからないわよ?ああ見えて実は寂しがり屋かもしれないし。 |
|
そ・・そうなんですか?
そんな素振り全然見たことなかったですけど・・。 |
|
ダンテの顔にたまについてる水は実は寂しくて泣いちゃった涙の跡なのよ。 |
|
えええーっ!!? |
|
あー・・君たち君たち、あの天使を迎えに行かないのかい?
もうみんなさっさと先に行っちゃうよ。 |
|
え!あ・・ |
|
その天使ってどこにいるの? |
|
ニシノオカ・・ダゾ、サッキ・・・オチタ。 |
|
あの明かりが両端に並んで灯っている回廊をのぼっていくのよ~ん。 |
|
回廊・・ってあれ、なんか変な物がウヨウヨいるのが見えるんですけど・・ |
|
アノ・・ユウレイノ・・ウズニハイルンダ。 |
|
・・げげぇ~!
・・ぼ、ぼくはともかく、ローザ先輩をそんなとこに行かせられませんよ!ね!?ローザ先輩!?? |
|
私はだいじょうぶよ☆ |
|
え・・!? |
|
行くぜぇ・・ヒャッハー!!! |
|
え・・・・ぇええ~・・! |
|
キョヒョヒョ・・。 |
|
――――――――――――――――――――――
―――――――――数十分後―――――――――
―――――――――――――――――――――― |
|
あの・・ずっと気になってたんですけど、
この世界って変な・・モンスターばっかりなんですね。
人間さんっぽいのもいるみたいですけど。 |
|
んあぁ? |
|
アンタたちこそ変な羽生やしてるじゃな~い、
クサいにおいを漂わせてるし。 |
|
く・・くさい!?ぼくクサいですか!!? |
|
俺ァその臭い好きだぁゼ!!ギャヒヒヒ! |
|
う・・なんか鳥肌が・・。 |
|
この世界の住人はな、みな成れの果てなのさ。 |
|
成れの果て? |
|
どの世界にも行き場がない奴が、理性も感情も魂も失って、
自分が何だったかも忘れ、そうしてここにやってくる。 |
|
ここに来たばかりの奴はまだ自分のこと話せる奴もいるみたいだけど。 |
|
あいつ・・狼男は昔捕虜だったらしいぜ~ |
|
ァアン!? |
|
精神が捻狂うほどの拷問と洗脳を受けまくって、祖国に放されたそうさ。 |
|
放された祖国で殺しまくったんでしょ~!? |
|
最後に自我が僅かに戻ったのが、妻子を殺したときだと言ってたなぁ?狼男? |
|
・・・さぁな。 |
|
なんだぁ!もう忘れちまったってかい? |
|
昔はこの話を持ち出すと苦しさのあまり暴れ狂ってたのにね!アハハハハ! |
|
そ・・・そんなのってあんまりです・・。 |
|
・・そんなもんさ、ここではごく当たり前のことなんだ。 |
|
天使がちゃんと助けていたら、こんな世界は出来なかったんじゃない? |
|
・・・・え? |
|
ナンノ・・・タメノ、テンシカ。 |
|
・・・・う・・・。 |
|
キョヒョヒョ・・元々テンシなんてェ、アテニもしてないッサ~ |
|
天使は、本当に君たちを助けられなかったんですか・・? |
|
助けられないなんてェ話じゃナイダロ! |
|
天使はもともとボクらのことなんて気にもとめちゃあいないさ。 |
|
そんなはずありません、知らないだけかもしれません。 |
|
ドウダカ・・ね!キョヒョッ・・ |
|
ケケケ・・。 |
|
テンシのニクは・・クサいけど、極上ナンダヨ! |
|
ホロン、いつの間にいたのよ? |
|
サッキまで・・オイシイノ食ってタ。 |
|
食いしん坊なのは良いけど、アンタ食いすぎじゃない?
おなか壊すわよ。 |
|
コワサないヨ~、何ヲ食べてもイタイことなかっタ。 |
|
水を飲むのは怖いくせにかァ?! |
|
イタイイタイ・・水はイタイんダ・・!! |
|
変なヤロゥダァナァオイ。
どんだけ切り裂いても痛いとも言わなかったくせに。 |
|
・・ソウナノ? |
|
・・覚えてないか、お前記憶がいい加減なんだよナァ |
|
そういえばホロン、去年食べちゃったアンタの弟返してくんない?
アイツにやらせたいことがあるんだから、さっさとモドしちゃってよ。 |
|
ナイヨー |
|
無いわけないでしょ、アンタのお腹の中にいるでしょ、
私ちゃんと見たんだから、アンタが去年弟を食ってるの! |
|
・・イナイヨー |
|
・・・そんなはずないわよ! |
|
・・・ンーーー・・。 |
|
・・そんな顔して拗ねたってダメなんだから!ホラ出して! |
|
・・ムリーーー・・ |
|
あっちでゴチャゴチャやってるのはほっとこう。 |
|
・・・はぁ。 |
|
おもしろい人たちね。 |
|
人じゃなくてモンスターだと思いますけどね。 |
|
天使は彼らのこと本当に救えなかったのかしら? |
|
さぁ・・、でも・・、
一旦地獄に堕ちたぼくを天界に再び天使として留めておくのだって大変だったんです。
だから彼らの言うことは本当かもしれません。 |
|
んーー、後でルーミネイト様に聞いてみようかしら? |
|
天界の掟の17章目に・・確か管轄外である世界への干渉はしちゃダメ
・・って書いてあるんですよね?? |
|
・・・・ヴァイオレット・・。 |
|
・・・・な、なんですか? |
|
どうしちゃったの~!?ヴァイリンが天使の掟を持ち出すなんて!!
しかも17章目ってのもちゃんと合ってるじゃない!! |
|
う・・今さりげなく馬鹿にされた気がするんですけど・・!
・・ダンテがいつも口を酸っぱくして言うから覚えちゃったんですよ・・。 |
|
ダンテ・・ねぇ、ダンテなら何か知ってるかもしれないわね。 |
|
・・知っててもどうせ教えてくれませんよ、
ダンテってば最近、性格のひん曲がり具合がますますひどいんですから。 |
|
あらぁ~最近構ってもらえないのは単に任務が忙しいからよ~
そんなことで拗ねちゃダメよ、お兄ちゃん? |
|
すねてませんっ・・! |
|
今からあのゴーストの密度の高そうな渦に入るぜ! |
|
え・・ちょ・・!ちょっとたんまですっ・・!!
ってうわぁああーーー・・!!? |
|
――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――・・数十分経過・・―――――――――
―――――――――――――――――――――――――――― |
|
あ、いたわよあそこ! |
|
どんな奴ダァー!!? |
|
天使の羽は毟ってコウモリと一緒にミキサーにかけるのサ! |
|
ミックスするの好きよねジャカゾフは。 |
|
・・・・ヴァイリン、大丈夫?・・じゃないみたいだけど。 |
|
◎×%☆~@*Φσ▲・・・ |
|
・・・・・・・・・・・・・。
きちんと天使語しゃべりましょーね☆ |
|
・・・・・・・。ボベェェェエ~・・。 |
|
・・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
|
(バシッ!) |
|
っぐえっ・・・!??? |
|
・・ど~お?ちょっとは治ったかな?☆ |
|
・・・あ・・・・う、ひ・・ひどいですローザ先輩・・・。 |
|
ほーら、泣かないの、男の子なんだから~ |
|
ローザ先輩がいきなり殴ったのが原因なんですけど! |
|
でもよかったわね~、きちんと言葉が出るようになったじゃない。 |
|
サラっと話題を逸らしましたね・・!? |
|
あら、何が? |
|
う・・!そんな素敵な微笑みでこっちを見つめないでください。 |
|
なにのろけてるんだ馬鹿天使。 |
|
・・イデッ!ちょ・・痛いんですけど! |
|
ああすまない・・、たまたま蹴った石ころが
お前の醜い顔面を好んで直撃したようだな。 |
|
な・・・!ってあれ・・?ダンテ!? |
|
なんだ、俺に会ったらよほどマズいことでもあるような顔だな。 |
|
え・・・えっと、無事でよかったです。 |
|
・・ほぉ?声がやけに小さいな? |
|
え!気、気のせい・・・・ってえっ!? |
|
変な歌が始まったわ・・! |
|
・・あ、あれ!?
さっきまで隣にいたパンプキンの人とか・・包帯男さんとかは!? |
|
み・・みんないなくなっちゃったわ。 |
|
お・・おい、マズいぞ、魔力・・が増幅されている。 |
|
こっ・・コレなんです!?
飛び魚みたいな影がすごい勢いで集まってきてます・・! |
|
ものすごく暗くなってきたわ・・。 |
|
ゲゲゲゲゲ・・!!! |
|
あははははは!!!!! |
|
な・・なんか声が・・耳に直接響いてきます・・! |
|
ようこそハロウィンの夜の晩餐会へ! |
|
モウオマエタチ・・エイエンニ・・コノチニトラワレタ・・・!!!! |
|
ガハハハハハハハハハーーーッ!!!!! |
|
な・・なんかすごくおぞましいものが集まってます、
今すぐ帰りましょうっ!! |
|
もぉ・・手遅れっサーー! |
|
ダンテ・・! |
|
わかってる・・、もう始めている・・! |
|
だ、ダンテ・・!?ローザ先輩!!? |
|
ほら、ヴァイオレット!陣の中に入って! |
|
ぐ・・ぐああああああっっ・・・!!! |
|
ヴァイリン!? |
|
そいつぁ~すでに影に捕らわれてやがんだよォ!
生きて帰れるたぁ~思っちゃいけねえな! |
|
唯一の純粋でない天使・・手を出しやすかったわよ☆ |
|
こんのバカ半天使め!いちいち荷物になりやがって・・!! |
|
ちょっと・・!!ダンテ何する気!? |
|
悪いがローザ、後は自分で自力で帰れ! |
|
きゃっっ・・!!!? |
|
苦労して連れてきた天使が一匹逃げるゾァ!! |
|
・・・・・・・。 |
|
うそ~~~~~っっ!?逃げちゃダメだってば! |
|
ふっ・・・・・。 |
|
もう追いつけないね・・。 |
|
女ノテンシ・・ニゲチャッタ・・ナカマヘッタ |
|
流石は俺だ!
自分の身を犠牲にして仲間の天使を助けたと上に知れ渡れば、
俺が大天使になる日も早まるだろう! |
|
・・・・・・・・・。 |
|
・・・・・・・・・・・・・・。 |
|
・・・んナニカッコつけてやがんだ!? |
|
タダノバカ~♪ |
|
でももうコイツはあたしたちのものねっ! |
|
ヴァイオレット!おいしっかりしろ!!
そんな影に飲み込まれてどうする・・ぐっ・・コラッ!! |
|
・・・・・・・・・・・ |
|
モォイシキナンテ・・ナイゾ♪ |
|
おいヴァイオレット!!
今ここでお前がどうにかなったら俺の責任になるだろう!!
化け物になろうが死のうが勝手だが、俺の関わりの無いところでやれ!! |
|
ムチャクチャ言ってる・・アノ天使。 |
|
テンシ・・ノクセニ・・ヒドウ・・ダ・・ゲヘヘ |
|
ヴァイオレットッッ・・・・!!!!! |
|
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
|
ぐっ・・クソッ・・!!どけっ、変な影どもめ・・!!! |
|
・・・・・・・・・・。 |
|
やめろ!!影どもめ!仮にも半分天使なんだぞ!!
お前等ごときがたやすく支配できるものか・・!!! |
|
オイオイ・・アイツ・・なにやってやがる・・? |
|
ヒョヒョ・・助けてる・・あの半天使を。 |
|
おい、おいヴァイオレット・・!俺の声が聞こえてるか!? |
|
・・・・ぐごおおおお・・ |
|
ごおおおお・・・ |
|
・・・うごおおおおおお |
|
・・・うぐはっ・・くっそ・・ただの影が俺の邪魔を出来るとでもっ・・ |
|
・・ぅっ・・!おい、呑み込まれるな、ヴァイオレット! |
|
・・・・ふふふ。半天使を助けようとして自分も呑み込まれてる♪ |
|
ニヒキトモ・・ノミコマレテ、オレタチノナカマニナル♪ |
|
もうすぐ、もうすぐ・・ッヒョヒョッ・・!! |
|
・・・・・・・。 |
|
顔が・・・あいつの顔が・・・・影に覆われて・・見えなく・・・・・ |
|
天使の方もお終いだぜぇ~っヒャハー!! |
|
・・・・うぐっ・・・・・・・・ヴァ・・・・・・・・・・・・ |
|
・・・・・・・・イ・・・・・・・・オ・・・・・・・・・・・ |
|
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
|
影に呑み込まれていくダンテとヴァイオレット・・、ダンテの手が力なく・・吸い込まれる。 |
|
・・・・・あははははははははっっ!!!! |
|
ギャーハッッハッハハハハハ!!!! |
|
ヤッタ、終にヤッタ、ヒョヒョヒョー! |
|
ナカマ・・ナカマ♪ |
|
さぁた~っぷりミックスして美味い影に仕上げるぜぇ~!!!! |
|
・・うふふ、半天使の方は私が貰うから♥ |
|
ウヒョヒョヒョ・・・・・・・・アイツラの瞳、墓場の骸骨タチニやろう! |
|
あははっ!いいわねそれ!洒落てるじゃない! |
|
もっとモットォ!!新たな天使を集めて来ようぜィ!! |
|
・・・・・・・・見つけた。 |
|
あっ・・ |
|
・・・あれは。 |
|
ナチシャ!!? |
|
来訪人を元へ返して。 |
|
消え失せろ人間被れの魔女ども・・!!! |
|
宴の邪魔して・・何の用だい、ナチシャ。 |
|
ほうら、お前等、行きな。 |
|
ギャッ・・ギャガヤヤア・・ |
|
ギュッギャギュッ・・・ |
|
ゲ・・!ゲゲゲー!!アノ・・ランプハ・・!!! |
|
し・・シズ・・められチャうよ!!! |
|
そんな泣きそうな顔しないで! |
|
ハロウィンの日の宴の邪魔をすることが
どういうことを意味するのかわかってるのかい? |
|
今宵はこの世界でもっとも無秩序な日、
故に他の世界から色んなものがやってくる。 |
|
そうだそうだ!目も鼻も、胴体も、ナニもかも奪って、
意志も狂わせて俺らの好き勝手出来る唯一の日ダロォ!!? |
|
それは無理だ。沈められるのはお前等。
決して犯してはならない領域を忘れたようだな。 |
|
ギャッッッーーーーーー!!!! |
|
何言ってんのナチシャ!!
あんたをいつも助けてあげたのは誰だと思ってんの!! |
|
何を言っても無駄さ、お使いが来たみたいだ。 |
|
ボク・・たちどうなる!? |
|
しぬーーー? |
|
しばらく空虚な牢獄に捕らわれるだけよ。 |
|
ギッ・・ギッ・・ |
|
こ・・・こっちに来ンなっ・・!!!! |
|
ギュッギャギューーー! |
|
ヒャガアアアアアア・・・!!! |
|
ギャアアアアアアアアア・・・・!!!!!! |
|
イヤ・・ヤだって・・・!!!キィヤアアアアア!!!!
自由が無くなるのは死ぬよりイヤーーーーーァァアアア!!! |
|
沈められ、ひとつ、またひとつ、化け物たちは消えていく・・・・。 |
|
・・・・・・・・・・・。 |
|
・・ジャック。 |
|
なんだい?ぼくだけ後回しなのかい? |
|
お前は王から別の仕事が待っている。 |
|
・・・へ・・ヘぇ~?
なんだか先に牢獄送りになったアイツらよりキツそうな仕事だね? |
|
期待しなくてもいいわ。
あなたが思うよりずっと、愉快な仕事よ。 |
|
今度は地獄の番人かい?それとも、
また人間の善行を手伝うような気味の悪い仕事かい? |
|
お前は知恵が働くし、この化け物たちのどれよりも人間に近い。 |
|
アア・・それじゃまた・・・死より怠惰なあの仕事がまっているのか・・。 |
|
さ、つれていきなさい。宴は続けていいわ。
今日は王が目覚めた日だから。 |
|
・・・!!!!
そういうことかい、だからぼくらの計画は丸つぶれたわけだ。
ハハッ・・!! |
|
ぎっギギーーー! |
|
ヒューーーーヒッヒッ! |
|
・・どこへでも連れていけよ。 |
|
キュイーーーー! |
|
ヒッッヒーーーー! |
|
――――――――――。 |
|
・・・これが、彼らが取り込もうとした、天使。 |
|
・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・うっ・・。 |
|
・・・・うっ・・ぐっっ・・くはぁっ・・!?
・・・・・・・・ん?な、何なんだ?急に影が遠のいて・・ |
|
宴の邪魔をお許しください、異界の人よ。 |
|
は・・?あ、いや・・。・・お前は一体・・。 |
|
私はナチシャ、貴方を取り込もうとした魔物たちは消えた。 |
|
・・なに!? |
|
もうあなたは自由。心行くまで楽しんでっていいわ。でもあまり長居すると・・。 |
|
長居なんてするつもりはない。無理矢理つれて来れたしな。 |
|
・・・そう、残念だわ。 |
|
・・・・・・・・・・・・・ |
|
・・その子、心を半分犯されちゃったみたいね。 |
|
ふん・・・とんだ任務だ。アンダムスカに行くつもりが・・。 |
|
・・・アンダム・・・スカですって!? |
|
・・・・・なんだ。 |
|
アンダム・・アンダムにある、イルゲーケの里をご存じないっ・・!!? |
|
・・・・・は? |
|
イルゲーケの里は、ある日突然何もかもが消えてしまったの。
何か情報をご存じない!? |
|
(こいつ・・突然・・化け物の風格から・・少女のように・・) |
|
・・・ねえ? |
|
おまえはアンダムの人間なのか? |
|
・・・・・いいえ。 |
|
じゃあなぜそんなことを聞く。 |
|
・・・・・・・・・・・・・・・。 |
|
答えないなら俺も答える義理はない。じゃあな。 |
|
昔・・・女の子がいたの。 |
|
・・・・? |
|
その女の子は、村の荒れようを憂い、13日の間、
ひたすら天に祈りを捧げていたわ・・。 |
|
・・・・ |
|
ある嵐の夜、その子は、あろうことか雷に打たれて死んだの。
村のために、必死で、自分の命を削りながら祈っていたのに・・
どうしてだか、雷が自分のもとへ落ちたのよ・・。 |
|
・・・・・・・。 |
|
でも、その女の子は、化け物の王によって、
大いなる魔女になった。転生をしたの。 |
|
・・ほぅ? |
|
そしてその魔女は、再び愛して止まなかった
故郷の村に戻ってみた。でも・・ |
|
何もなかったのか。 |
|
そう、そこには何も存在しなかった・・。
何かの破片さえも。 |
|
雷が奪ったのは女の命だけでなく、
その周辺一帯ということか。 |
|
・・・・・・・・・。 |
|
だが、そんなこと、誰かが意図的にでもせずに、
自然現象で起こりうるものか? |
|
・・・どういうこと。 |
|
さあ、俺の知ったことじゃない。
だが天界にも色々な天使がいる。それだけのことだ。 |
|
・・・・・・・・・・・・。 |
|
天使だけが疑わしい訳じゃない。
ありとあらゆる可能性がある。 |
|
・・・・・・・・・・・・。 |
|
さぁ、さて、そろそろ帰してもらおうか。 |
|
いい、よく聞きなさい。 |
|
・・・・何だ急に・・。 |
|
彼・・紫色の半天使の・・、
深層意識を奪っていったのはあの影、自我を奪ったのはあいつ、
そして、認識を奪ったのはあの影、それから・・ |
|
・・・おい、何を・・ |
|
全部捕まえるのよ、取り戻すのは、おまえ。 |
|
・・・・俺がやるのか・・・・よりによってこいつのために・・ |
|
彼を元に戻さないのも自由。
そのまま帰ればいい、出口はあそこ。
満月が地に墜ちた時、その扉は開かれる。 |
|
太陽が現れるのか? |
|
そんなものはない、満月の化け物が、
その力を尽きさせ、そして地に墜ちる。
満月はこのハロウィンの日の為に力を蓄え、大地を狂喜に包み、
すべてを魔と、化け物と化す。それが役目。
そして満月が力を使い果たすとハロウィンの夜が終わる。
百鬼夜行、狂喜乱舞、跳梁跋扈はお終い。 |
|
・・なるほど。 |
|
満月が前より赤い・・これがますます赤くなって、
最後に黒くなるの、そして終わりが来る・・。 |
|
・・フンッ、それまでに影をつかまえろってことか。 |
|
・・・・・・・・・・・・・。 |
|
―――――フィッ |
|
クッ・・素早い奴・・ |
|
私はもう、闇の住人、アンダムには帰れない。
また闇夜が訪れるその日まで、待とう。 |
|
・・ぎゅぎーーーー!!! |
|
・・・はっ!・・・よし、1つ捕まえた・・! |
|
ぎーーーーーーー・・・ |
|
あっ、影から何か奇妙なものが・・出て・・半天使に戻っていく。 |
|
おい、これを全部で8つ戻せばいいんだったな?
・・・・ん?さっきの女はどこだ・・。 |
|
・・・・・・やけに静かだな。
いや、宴の奇妙な声は聞こえるんだが・・・、 |
|
・・・俺たち・・こんな上まで登ってきていたのか。
少し前まで、あの下の町も、あっちも怪しくギラついて騒がしかったのに・・、 |
|
・・・ふんっ!3つめ・・案外たやすいな。 |
|
・・・誰もいない・・いや、静まり返っている。
あの女が来てからか?奴らは消えた・・死んだ・・のか? |
|
・・・・・・・・・・・。 |
|
・・・・っ!まずい、満月の赤が・・もうすぐ終わりそうだ、
まだ4つしか集まってないぞ。 |
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・・・・・・・・・。 |
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・・・・・フッ・・・コイツなんてどうなろうと・・・。 |
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・・・・・・・・・・・・・知ったことか。 |
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・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
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・・・・・・・・。 |
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くっそ・・!!俺が上級天使になるためだ・・!
・・あと3つ! |
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6・・・・7・・・・・! |
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・・・・んっっ・・・!!!? |
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あと1つ・・8つ目はどこだ!!? |
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・・・・マズい!!満月が黒ずんで来た・・!!! |
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・・・おいっ!おい、この半天使、しっかりしろ!
目を覚ませ!お前の一部だろ!!自分で探せっ・・!!! |
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・・・・く・・くそっ・・み、見つからない・・・!!!!
うっ・・ |
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キヒイィィイィイイイイイイイイイーーーーー |
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・・・・な・・なんだこの甲高い声はっ・・!!? |
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あ・・・頭が・・ぐらつく・・・! |
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・・・しまった、扉が開く・・!
満月が墜ちるぞ・・!!! |
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あっっ・・・・!!!!
影が・・消えていく・・!!!
待て、待ってくれ・・!あと1つ・・
最後の奴の一部を返せ・・・!!!! |
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キキィ~~~~~~~~~~~~~~ |
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・・・・な・・・なんなんだこの声は!! |
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おい・・!ヴァイオレット!しっかりしろ、
あの出口まで走るぞ・・起きろ!!起きろって・・!!! |
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・・・・くそっっ・・!!!!!
どうして8つ目が見つからない!!? |
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・・・・待てよ・・、最後の1つは何だった・・?
まだあの半天使に足りていない最後のもの・・。 |
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・・・・・・・・・・・。そうか・・・。 |
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・・・・・そういうことか! |
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いくぞヴァイオレット!
かなり癪だが俺が助けてやろう!!!! |
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最後の1つ、お前から奪われた・・未来の時間を!! |
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キュイイイイイイイイインン・・・・!!!! |
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くっそ・・こんなこと・・天界に知れたら昇進どころか・・・ |
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・・・・・・まぁいい、知られなければいい話だ。フッ。 |
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・・・・・・・・・・・。 |
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おい、ヴァイオレット、いい加減に起きろ!扉が閉まるぞ!! |
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・・・・・・・あ。 |
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・・・・・よし。 |
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・・・・・へ?え??なにこれ!!? |
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お前をロープで縛ったんだ、
なかなか起きないから仕方がないだろう。 |
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(ずるずるずる)・・・でいででででで・・!!!!
ちょ・・引きずらないでっっ!!!す・・すれます、いたいです!! |
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よし、ラストスパートだ。 |
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ってぎゃーーーーーー!!!!
ますます早く引きずらないでよっっ・・・!!!!!! |
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くっ・・扉がしまる・・・早く来いっっ・・・!!!! |
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・・・ぎゃっっっっっっ!!?? |
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・・・ぜえ・・ぜえ・・・・・・。 |
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・・・・・・・・・・・。 |
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あ・・・・おい、白目むいたまま気絶するんじゃない気持ち悪い。 |
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・・・っ・・!いだっっ・・・!? |
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・・・・・はぁ、なんとか帰ってきたか。
もとの正常な空間のようだな。 |
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・・・・・なにがですかーーー。 |
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・・・・・・・お前は気楽でいいな。 |
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・・・・え?なにが? |
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・・・はぁ、もうどうでもいい、帰るぞ。 |
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あれ・・?
アンダムスカに行くんじゃないんでしたっけ?? |
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一旦報告だ。
それに俺はお前のせいでボロボロなんだからな!! |
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そういえば・・なんかダンテすごーくやつれてますね?
ぼくはぴちぴちですよ! |
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・・ああそうか!
じゃあ勝手に一人でアンダムにでも行ってこい!! |
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はい、じゃあ・・・ |
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って本当に行くな馬鹿!
お前一人で行かせたら俺の印象が悪くなるだろ! |
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・・・なんですかもう・・。 |
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・・・それにお前、
天使食らいのウワサを怖がってたから俺を同行させたんじゃないのか!! |
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・・・・てんし食らい・・???? |
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・・・・な。おい、とぼけるな。 |
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なにがですかー、確かにぼく、ルーミネイト様に
アンダムへの調査の任務を任されましたけど・・ウワサなんて知りませんよ~? |
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・・・・・お前・・まさか記憶が・・! |
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・・・え? |
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時間を戻すときに・・何か・・・失敗したのか!?
いやしかし・・・!!時間の修復は同じ世界でないと出来ない・・!
くそっ・・・! |
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ちょ・・、え・・?!
お、落ち着いてください、急にどうしたんですかダンテー。 |
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お前・・どこまで覚えている、かぼちゃの化け物どもに何かされたこと・・ |
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・・・え?ば・・ばけもの・・?? |
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・・・・・・・・・・・・・。 |
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・・・・肝心な部分の記憶が抜け落ちているのか・・? |
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・・ねーえ、だんてーーー?? |
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ヴァイオレット・・。 |
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・・・えっ・・!!?え、なに?
いきなりどうしたの!?
ていうか名前で呼んでくれるなんて・・! |
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・・・・すまない。俺のミスだ。 |
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・・・え!!!!!
ど、どうしちゃったのダンテ・・!!!ダンテが謝るなんて・・! |
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俺が完全にお前の時間を戻せなかったらしい。
俺がこんなミスをするなんてな。許しがたい。 |
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えっ・・ちょっ・・なんのこと・・?? |
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・・・まあ仕方がない、元の世界に戻ってしまったんだ、とにかく天界へ帰るか。 |
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・・・は、はぁ・・。 |
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やあ、お帰り、大変だったみたいだね。 |
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・・・なぜそれを。 |
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服が破けているね、髪も、せっかっくの端整な顔も、元気がない。 |
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・・・・・・・・・。 |
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・・・申し訳ございません。 |
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・・ふふ、おかしなものだ。
普段浄化が必要なヴァイオレットが浄化されていて、
君の方が浄化が必要だなんてね。 |
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・・お、俺ですか? |
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とにかく休んだ方がいいね。
報告書はその後であげてくれたらいい。 |
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・・・・・・・・・・・・。 |
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あー、ねえダンテ、ローザ先輩のところに行こうよ、
ローザ先輩のパンケーキ食べたらたちまち元気になります! |
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そんな馬鹿な・・・ん、ローザか、
あいつは無事天界へ帰れたのか・・。 |
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ほらー、いきましょう。 |
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馬鹿、お前がその半分悪魔の羽を広げたら目立つだろ。 |
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・・・・だって・・ダンテ今にも倒れそうな顔してますよ・・。 |
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いい、とにかく飛ぶんじゃないぞ、
後で何を言われるか知っているだろう。 |
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・・・・・・・うん。・・・でも・・ |
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いいから黙って歩け。ローザのところまでそんなにかからないだろ。 |
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・・・・うん。 |
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はぁ~い、あら、ヴァイリン、どうしちゃったのー?
ってダンテったら何そのボロボロな姿・・! |
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・・・ふっ、お前は無事のようだな。 |
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え・・? |
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そういえばローザ先輩、
お買い物には行ってきたんですか~? |
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あっ、それがねえ~、異界に行く途中で、
なぜか天界に戻ってきちゃってて・・・。 |
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ええっ?なんですかそれ・・。 |
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白々しい話だ、天界に戻してやったのは俺だろう。 |
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・・え?何言ってるの~?
今日ダンテと会ったのは今が初めてじゃない。 |
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・・・・・なに・・? |
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え、じゃあダンゴあめ、買えなかったんですか~? |
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あ、ごめんね~、
でも代わりにまたパンプキンパイ作ってあげるから☆ |
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・・・パンプキン・・!!それだ!
お前等カボチャ人間の化け物を見ただろう!? |
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えっ・・・・・。 |
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天界でそんな生き物見たことないけど・・。 |
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・・・・・・・・・・・。
(なぜだかあの世界の記憶だけが消えている・・ローザまで。
・・!ということはあれか、
俺のミスでヴァイオレットの記憶が一部消えた訳ではないということか・・!) |
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(・・・くそっ・・!!謝ってしまった・・!!!
一生の不覚・・・!!!!!!) |
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ちょ・・ダンテ・・???
何落ち込んだり考え込んだりくやしそうな顔してるのさ~ |
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多感なお年頃だから♥ |
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今日のダンテ、ちょっとへんですよね~ |
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ふふふ、そうよね~~?でもいつも変だと思うわ~ |
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それもそうですね。ふふっ☆ |
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さあ~、パンプキンパイを作るわよ~ヴァイリン手伝って☆ |
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はぁ~い! |
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・・・The End・・・? |