-小高い丘の上で・・-





あなたは魔女の風貌をした人に話しかけてみた。
ギロッ、美しい彼女の容姿とは裏腹に、
とても鋭い彼女の目があなたを貫いた。

妖艶でいて、冷たくて凍えるような視線。
その冷淡な眼差しが、逆に心を締め付け、惹きつけられた。

黄金色に光り輝く・・ブロンドの髪。
少し癖のある、丈夫そうな太い髪質だった。
その太くしっかりとした髪質は、彼女の強固で頑固な性格を表しているよう。


魔女は赤い飲み物を2つ差し出した。
「どちらを飲む?一つは猛毒で、もう一つは・・選ぶのはアナタ。」



猛毒と聞いて、そんなものを安々と受け取れようか?
彼女の大きな瞳がこちらを見つめている。
ギラギラと、青い光が反射して、あなたをひたすら見つめている。


バッと、思わず片方を取ってしまった。

その瞬間、すごく愉快そうに、ケラケラと笑う魔女がいた。

・・・間違いだったかもしれない。
彼女は残りの片方の赤い飲み物をグイッと飲み干した。

「ただの赤ブドウジュースよ、飲んでみたら?」


彼女は何ともなさそうだ。・・・飲んでみようか?



「やめときなよ。」

カボチャの顔したパンプキンジャックが割り込んできた。

「もう、なんで邪魔するの。」
魔女が途端に不快そうな顔を浮かべた。

「それを飲んだら君の中の悪魔の血が騒いで、ぼくらの仲間になれるかもね。」

「無理よむり~。そんなことにはならないわよ。
どうせ赤い血に負けて死んじゃって、ゴーストの餌になるのよ!」


2人が何やら話し始めた。
今のスキにさっさと退散させてもらおう。
どちらにしろここにいて良いことはそんなになさそうだ。


ただ、ここの生き物は、何とも魅惑的な、心を引き止める何かがある・・と感じたのだった。




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