
| ・・・あーーーーーー・・・・ぢぃ・・。 |
| れっど、うちわ!団扇止まってるってば! |
| ・・・へれ?なにが? |
| かき氷3杯どっちが早く食べられるか競争して負けたら4時までうちわで仰ぐって約束でしょ!サボっちゃだめ! |
| ・・・・うっへーな・・。もう暑さでかったるくてかき氷の冷たさがどっかいっちまったっつぅの! |
| 完全にダレてますねぇ、みなさんタオル要ります? |
| それよりさぁ!ここクーラーねえのかよ!!? |
| ここもともと空き家でしたし・・ |
| ってかホワイトのオジサン家だろ!? |
| 伯父は海外出張中で・・ |
|
それ前にも聞き覚えがあるな。 ・・はぁ~~~それにしてもっ・・・・だるっ!! |
| こんにちわー。 |
| ・・・・・ブッ!!!! |
| あれ・・ここは・・ |
| なんつーところから現れてんだすみれっち!! |
| あ・・えーーと、・・マンホールの中からこんにちわ☆? |
| 疑問符ついてるよ、絶対この天使自分の状況よくわかってなさげだよ! |
| えーーーっと、どうしてぼくこんなところに? |
| お前いくら暑くてもそんな中入っちゃダメだろぉー!? |
| ・・・・うんと。・・・・・ああ、そっか。思い出しましたよ。 |
|
確か・・ローザ先輩にお使いを頼まれて人間界に風鈴とかいうものを買いに行ったら 近くにお婆さんがいてピンク色の派手派手過ぎるサングラスをかけてたから、思わず衝撃で 風鈴と間違えて手に持ってたパンダの手の形をしたオモチャを放り投げちゃって マンホールの穴に落っこちちゃったから中を覗こうとしたらダンテから絶妙なタイミングで通信が入って、 後ろに牛6頭、お前を睨みつけて・・るように思われたが気のせいだ忘れてくれ・・とか意味不明な電波が来て、 後ろを見たら牛6頭じゃなくてさっきのピンクのサングラスのお婆さんがすっごくこっち見てたから慌てて後ずさったら・・・ マンホールの中に落ちちゃってそれで・・・ |
| すとーーーーーっぷ!!ストップだすみれっち!! |
| でその中に青緑の液体が僕の背中に・・ |
| まだ続いてるよ~レッドのせいだー |
| なんで俺!? |
| あ・・ブルーさん、お帰りなさい。 |
|
いや・・俺の家でもないんだが・・、収録があると聞いて。 ・・・で、どうしてここにいるんだレッド? |
| へ?なんだよブルー、ここにいちゃおかしいかよ!俺極レンジャーのリーダーだぞ!! |
| リーダーかどうかはともかく、たった今、学校の6限目終わっただろ。いつの間に抜け出したんだ。 |
| え・・・!・・いんやーそれはさ、ちょっとさ、こう、ね、思春期の男の子には色々あるわけよ? |
|
あっき聞いたよ、体育やってたら学校の前の道路を可愛い女の子が通ったから、 先生がボール取りに行ってるうちに抜け出してきたんだよ。 |
| ホワイトさん。 |
| え?はい。 |
| レッドが真昼間からこんなとこに来て、おかしいと思いませんでしたか? |
|
・・えーと、私は皆さんの味方ですので、どんな方がどんな事情で来られようと、 事情を問うことなく裾野を広くして受け入れますよ? |
|
・・・・・・・・・・。 ・・そうですか。・・レッド、これ、先生から預かって来たぞ、補習の分のプリント。 |
| うげーー!!んな縁起でもないもん持って来んなよーー!!この先公の回し者~~!タライ回し~ |
| たらい回しは関係無い。 |
| じゃあタライ流し~ |
| それ垂れ流しな。 |
| ちっっきしょーーー!!ブルーに俺の気持ちなんてわかってたまるかっっ!!!(ガチャン) |
| あ、逃亡したよ、さっきまで暑さで干からびたワカメみたいにへたばってたのに。 |
| ・・・・・・・。(手に持ってる大量のプリントをじっと見つめる) |
| 代わりにやってあげたらいいじゃん、ソレ! |
| それはレッドの為にならない。 |
| わー、優等生発言! |
| じゃあブラックにやらせてはどうです? |
| ゲゲッ!なんで俺がいることがわかったんだ!!? |
| ん?どこから声が・・? |
| 床下ですよ・・まったく冗談じゃない。3日もそこにいる気ですか?ご飯なんてあげませんよ? |
| 俺のドロッターロボ返せ!そして俺の3日前の夕飯食いっぱぐれた責任をとれーー!! |
|
なんて小さい男なんでしょうねまったく。夕飯はあなたが誤って落としたんじゃないですか。 そもそも毎度毎度、人の家の爪楊枝全部使ってでロボットなんて作らないでください。 |
| お前にはあの機体からにじみ出るカッコ良さがわからんのかー!? |
|
わからなくて結構ですからそこから離れてくれませんか? 真夏日のカンカン照りで超高温に熱せられたこのお湯でもかけてみましょうか? |
|
やっ・・・!やめれ・・!!!やめるんだホワイト!! 俺ァな、ただただ我が子同然のように可愛がってた機体の身が心配で心配で・・! |
| ・・・・・・・・・。(バキッ!) |
| ・・・・・・・・・ぐあぁああああああああ!!!?? |
|
ひえぇ~っ・・!ホワイトが持ってたホウキの棒を床の隙間に ものすごい勢いで突き刺した~~!!! |
| おや、大変!あろうことか人の家の床に不審者がいただなんて、・・しかし大怪我をしているようですね、救急車を・・ |
| くぉら!!ホワイトお前っっ!俺が保険効かねえの知ってて言ってやがるだろ!!? |
| これは大変です、泥と苔に塗れているじゃありませんか、すぐに洗って・・・差し上げなければね? |
| ってやめろやめろぉぉお!!それさっき言ってたお湯だろ!?バケツから湯気が出てんぞ!!? |
|
ふふふ、大丈夫、心頭滅却すれば火もまた涼しと言います☆ その薄汚れた図体と根性を清めるにはちょうど良い温かさでしょう! |
|
や・・ちょ・・まっ・・・ホワイトさん??おいおい?? ・・・・ぶあぁああああ逃げろっ・・・・・!!!!!!!(ダダタタタタタッッ) |
|
・・あぁ、ブラックさ~ん?どこへお出かけですか?ついでなんでもう帰って来ないでくださいね? それと同時にもう二度と人の家の床にへばり付いて居座らないでくださいねー☆ |
| ・・えっと・・・。 |
|
あ・・ありのまま今起こったことを話すよ! 謎の不審者ブラックという人物がなんか急に床から泥にまみれて現れた後、 凄まじいホワイトとの会話の末、戦いに敗れて逃走していったんだ。 あっきも何言ってるかわかんないけど、そんな感じっぽいよ、10%ぐらいしかついていけてなかったけど! |
| ・・で何してるんですかホワイトさん。 |
| いえちょっと・・害虫駆除を。 |
| あ・・床下にトゲトゲのくっつき虫バラ撒いて・・ブラックが居座らないようにするの? |
| ・・・そんな生易しいものではありません☆ |
| え? |
| コレが体内に入り込むと腸内に寄生し、その人間の細胞を貪りながらある特殊な毒を放出して・・ |
| ・・・ひぃいっっっ! |
| ・・体中の細胞を変革していった後・・最後には・・・・ |
| ・・・さ・・・・・さいごには?? |
| ・・・・・・幼女になります。・・と書かれてあります。 |
| (ん・・俺の聞き間違いだろうか、よりにもよってホワイトの口から幼女とかいう単語が聞こえたような・・) |
|
ちょっっ・・・!!!それなぁに!? (ぱしっ・・とイエローがホワイトの持ってた箱を取り上げた。) |
|
・・・・何この箱・・・・・あれ、なんか書いてあるよ・・・・んんー・・、 【新薬の製造に成功しました、実験される場合はご自分以外の人間でお試しください】・・・・・ってナニコレ!?? |
| (ばしっ)・・・・・いけませんよ、人のものを勝手に取っちゃ・・☆ |
| ほ・・ホワイト・・顔がこわいんだけど。 |
| さっき・・・自分以外の人間で試すと・・・ |
| どうしました?二人とも顔色がすぐれないようですが・・なんならこのくっつき虫を・・ |
| ごっ!!ごめんなさいあっき何も知りません!!(てててててっ・・) |
| あっ・・イエロー・・!俺も行く・・(がしっ)・・・え? |
| ・・・・・・・・・・。 |
| あの・・・・服、離して欲しいんですが。 |
| 明日も必ず来てください、格別の御馳走をご用意して待ってますから。 |
| ・・・ヒッ! |
| よーぐるちんよーぐるぐるん、ぐるぐるーヨーグルトん♪ |
| ヨーグルトはどっこかな?こっこかな?・・・あ、あった! |
| んーー、ここってば何でもあるんだね!さっすがごっくー秘密基地! |
| あ・・それ。 |
| (パカッ)・・・・ん?なんか、黄色いものが・・ |
| 馬鹿っ!だめだぞ、それ食べちゃ・・! |
| えー・・?なんでなんでー? |
| 賞味期限がキリの良い数字だから保管してあるんだ! |
|
賞味期限・・?・・・・・んーーー・・っと。 ・・2009年09月29日! |
|
なっ!?すげえだろー!?2と9ばっか! ・・こんなのもあるんだぜ! |
| ・・・ポカリ●エット?・・・2009年09月09日・・。 |
| ほら、これも! |
| 2009年09月02日・・やわらかい・・・ってこれロー●ンのおにぎりじゃない! |
| なぁ~~!?俺のコレクションどうよ!?いっぱい集めただろー!?すげえだろ!! |
|
2009年・・って全部3年前のやつじゃん! 捨ててよ!そもそも極レンジャー共用の冷蔵庫にこんなもの入れないでよ! |
| えーー、だってどこに置くんだよ~。 |
| 生ごみ処理機の中に置いとくの! |
| んなこと言ったって・・・これも・・あれも・・それも・・ |
| ってここの冷蔵庫の上の段全部そんなやつばっかなの!? |
| だって俺のコレクションだぞ?コレクションってのはいっぱいあるものなんだぞ! |
| もう!せめて手前にあるこの包帯みたいに変色しちゃったワカメは捨てちゃうからねっ! |
| あ、それはブラックの。公園で拾ったからホワイトん家のガスコンロ使って熱してから食うんだってよー。 |
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わーん!ごっくー関連の人ってこんなのばっかだ! あっきはもっとまっとうに菌の少ないものを食べて生きていくんだーい! |
| あっ・・イエロー・・・! |
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・・・・菌の少ないもの食べるって・・・ ・・イエローの好きなヨーグルトはそもそも菌が主役なんじゃ・・? |
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