
| ひゃっほい!お盆入ったな!盆休み~~!!いえーーー!!!! |
|
もっ!レッド!タオル一枚で暴れないでくれる~? あっきの捕まえようとしたセミが逃げちゃったでしょ! |
| あぁう・・今年は暑中見舞、まだ誰にも送ってないです・・・。 |
| ごっくーからの暑中見舞いよね、あれってもともと極楽地獄のアピールのために始めたんでしょ? |
| そうです、でもなんか、段々と出す人が増えたり色々大変なことになっちゃって・・ |
| 暑中見舞いというより、立秋を過ぎたからもう残暑見舞いじゃないのか? |
| 立秋ってなんですか? |
| 立秋は今年・・2012年度は8月7日だったな確か。 |
| ・・・で、立秋っていったい |
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まぁそもそもお前が暑中見舞いを出そうが出せまいがどうでもいい、 そんなことより・・人間界に降りてくる時に泥を浴びてしまってな、羽を洗いたいんだが・・。 |
| ・・・・あのぉ・・ |
| ダンテの羽って・・結構広げたら大きいじゃない、どこで洗うのよ。 |
|
わざわざメルマガ収録のためにこんな辺鄙なところに呼び出されたんだ、 当然ここで然るべき対応をするのが礼儀だろ。 |
| ごっくーに礼儀なんて無いですよ。15時間労働なんてへいきで言いつけられるんですから! |
|
| 天使には労働基準法なんてないよね、そもそも天界でもずっと働かされる時期ってあるじゃない? |
| 天界は疲れないからいいじゃないですか~ |
| まあ人間界で過ごす時の疲労の蓄積率は尋常では無いな。 |
| ってお前らそんなこと言ってっけど人間界でそんなにあくせく働いてるとこ見たことねえぞ! |
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バカね、清らかな天使は人間界でつったってるだけで、 50代のサラリーマンが日付が変わる頃まで働き詰めた並の疲労感が出るのよ。 |
| それって単に、弱いってことなんじゃ・・ッブホッ!? |
| 何いってんの、アンタたちだって天界に来ればその腹の汚さのせいで浄化されて消し炭になるわよ? |
| え・・とノルディさん、表情一つ買えずに喋ってる途中でいきなしぶん殴るのやめてもらえませんっすか!? |
| ・・・・・・・・・・・あ?(ギロッと上から徐に睨む。ものすごいド迫力のある表情で。) |
| ごごごごごめんなさいすみませんなんでもごじゃりませんっっ!!! |
| おぉー、レッドが引いてるよ、尻に敷かれてる~ |
| うるへぇいぞそこっっ!!こう見えてものすっげ痛かったんだぞ!!!!(涙) |
| 見苦しいモン晒してるんじゃないわよ。服着ろっての! |
| わわわわ・・・わかったから、蹴らないで、まじ!蹴るのはヤメッっ・・! |
| コソコソ・・(ノルディ・・いつになく荒れてない?) |
| コソコソ(そうですか・・?いつもこのくらい怖いですよ!あでも、確かに今日は一段と・・) |
|
| こそこそ(ひすてりーってやつなのかな?慣れない人間界だと大変なのかもね。) |
|
コソコソ(きっと道端にくっついたガムとか踏んじゃったんですよ、 その紫色のガムが取れなくて、靴裏を掃除するのに4時間もかかったとか・・) |
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| ・・・・それ今朝ヴァイオレットが遭遇した話じゃない。 |
| わ!小さい声で話さないとダメですってばっ・・ |
| なに・・?なんなの?何で小さい声? |
|
うわわ・・なんでもないですよ・・! ノルディさんはガム踏んで人に八つ当たりするような器の小さな天使じゃないですもんねっっ! |
| はぁ・・?何いってんだか。ていうかあたしのこと器の小さい天使って言った? |
| いいいい、いってません言ってません! |
| あーあ、ガム踏んだぐらいで俺たちに八つ当たりなんかやってたのかよー |
| ガムなんて踏んでないから、というかアンタはとっとと服着なさい!! |
| ぐへっ・・!!け・・・蹴りはナシの方向で・・! |
――――――――――謎の間(笑)―――――――――― | |
| 喋ってるうちにお盆が過ぎちゃいました・・。 |
| なんだソレ!!俺らお盆中ずっと喋ってたってことかよ! |
| タオル一枚でか。 |
| そうタオル一枚・・ってそうだよ俺タオル一枚じゃんか!! |
|
冗談じゃないわ、こいつらとお盆期間中ずっと過ごしたっていうの? お盆期間中にデート16件ほど申し込まれてたのにっ! |
| えっ、ノルディさんってモテたんですか?(この性格で・・) |
| ムチムチボインだものね☆ |
| あわわ、ローザ先輩がそんな言葉言っちゃいけませんよ!! |
| あら、どうして?ノルディってセクシーバディだと思わない? |
|
お・・・・ぉ、ぉ、思いますけど・・その・・・、ぼくはローザ先輩の体型の方が・・ いっ、いえ、体型とかそういうのじゃなくって、その、なんていうか・・! |
| アホくさい、何の話をしてるんだお前ら。人間の真似して色欲にでも目覚めたのか。 |
| ダンテ・・!い、いつの間に~! |
| なんだ・・、盆が終わったってのに、お前らまだしゃべっていたんだな。 |
| う・・!勝手に時間が止まったんですよ、僕達のせいじゃありませんっっ! |
|
はぁ?なんだそれは・・?? ・・とにかくシャワーを使わせてもらったぞ。ものすごく狭かったが。 |
| あれ、ダンテなら、『シャワーを使ってやったぞ』じゃないんですか?? |
| 俺を何だと思ってる!お前と違って礼儀と言葉遣いぐらい弁えている。 |
| へぇ~・・意外です・・・!!! |
|
なんだその引きつった顔は!俺のさっきの言葉遣いがそんなにおかしいのか! 俺はお前の中で一体どんなイメージに作り上げられてるんだっ!? |
| うへーーっっ、着替えが無くなったー!!俺の着替えーー!! |
| ん・・・? |
| 誰か俺のリップドジーンズと紫のロンT知らね? |
| ・・なに、あの身の毛もよだつほど薄っ汚い布切れはまだ使うものだったのか!? |
|
| まさかダンテ、その服どうしたの? |
| 穴あきジーンズ見てもう履けないとか思って捨てちゃったとか!? |
| 捨てた。 |
| はぁーーーーーーーーっっっ!!? |
|
時代の流行についていけなくて穴あきジーンズを捨てちゃった あっきのおばあちゃんと一緒のレベルだったんだね、ダンテって。 |
| 穴あきジーンズ・・捨てられたのか、イエロー? |
| まあね、近年よくある話だよ。 |
| どういうこった!!あれいくらしたと思ってやがんだチクショー!!!!!!!! |
| なんだ・・どうせ道端ですれ違った初老の男性のコートから盗み取ったお金で買ったものだろう? |
| な・・・なんで知って・・・!!!!? |
| 俺が天使だということを忘れてはいけないな。 |
| なにを!?天使がどれほどのモンなんだよ!!? |
| お前の悪事は色々と報告があがってるぞ、ヴァイオレットからもな。 |
| ・・・んなにぃ!!!?すみれっちお前ってばチクリマンだったのかよ!!? |
| い・・・・いえ、そういうつもりは・・・。 |
|
はっ!たく、人間に裏切られるならまだしも、天使にまで裏切られるとは思ってなかったぜ! 胸クソ悪りぃ・・! |
| ・・・・・・! |
| ・・もうお前のことなんて信用しねーからな・・! |
| ・・・・・・・・・・・っ! |
|
う・・・うぅ・・・・!(タタタッ) (半泣きしながら部屋から出ていくヴァイオレット) |
|
待ってヴァイリン!!(タタタッ) (ローザもヴァイオレットを追って部屋から出ていく) |
| ・・・・・・・・・・・・。クソうぜぇ!! |
| ガコンッッ!(ゴミ箱を蹴りひっくり返すレッド) |
| ウザいのはあんたよ!さっさとゴミ箱直しなさい! |
| はぁ・・!?誰に向かって口聞いてんだクソ天使!? |
| (レッド・・・なんか態度がヘンだよぉ~・・・) |
| (レッドが不良の本性を出したな・・) |
| 目障りなのよあんた、他人に迷惑かけるなら他所へ行きなさい。 |
| 目障りなのはどっちだァ!?テメエのその生意気な舌引っこ抜いて、カッターで剃り込んでやんぞッ! |
| お・・おさまろうよ・・・れっど・・。 |
| あァ!? |
| ・・・ぐっ・・!い・・いだい・・!! |
| (レッドの怒りの矛先がイエローに向きイエローの髪を強く引っ張る) |
| お前も邪魔すんならな・・この頭に一生残る傷作ってやろうか! |
|
う・・うぅっ!・・・えぐっ・・(泣) あっき止めに入っただけ・・・で、なにも・・・してない・・・っっ |
| 俺の邪魔する奴はみんな敵だっ!! |
|
目がすごく血走ってるよ・・・いつものレッドに戻ってよ・・・・うっうっうぅっ! (ただひたすらにイエローはむせび泣いていた) |
|
うっぜぇんだよ!!!ドガッ!! (イエローを思い切り蹴り上げて鈍く低い惨たらしい音が部屋にこだまする。) |
| (ギャッと、動物めいた呻き声を上げて、床に力なく倒れたイエローをブルーが抱き抱えた。) |
| 大丈夫か・・・イエロー・・・ |
|
うっ・・・ぐっ・・・ゲホゲホ・・・っっ・・・ ・・・・レッド・・・レッドが・・・・こわい・・・・・よ・・・うっううぅっ! |
| (・・・泣いてる・・レッドが豹変したことの方がショックなのか・・・) |
| ノルディ・・!!! |
| (ハッ!今度は攻撃の矛先があの天使に・・) |
|
おいどこ行った!!ノルディ・・!!!あの天使め・・・! 俺を前にして消え失せやがって・・・!!おちょくってんじゃねーぞ!!!? |
|
・・・・・・なんだ??・・・ノルディは・・・目の前にいるのに・・・ まさか見えないのか? |
|
おいっ!出てこいっっ!! (大声を上げすぎたのと、怒りとでレッドの声が掠れ始める。) |
| ・・・・・・・・・・・・・・。 |
|
(レッドが怒りに任せて部屋中のものを壊し始めた) おい!出てこいっつってんだろ!!聞いてんのか偽善天使!!? |
|
・・・・・・・・・・・・・。 酷い言われようだけど見えてないのね、あたしのこと。 |
| 天使が見えなくなったということは声も聞こえなくなったということか。 |
| 天使が人間を見捨てるのではなくて、人間が私達の存在を拒絶するのよ。 |
|
ふ、俺にはどうでもいいことだ、この人間の悪行は今記録装置にきっちりと記録中だ。 こいつはこの悪行の結果、後でどんな目に遭うかなど知る由もないのだろう。 |
| (2人の天使が何かぶつぶつ呟いているが、ここからでは聞き取れない・・。) |
|
あの・・・レッドは天使が見えなくなったんですか? (2人の天使に近寄って聞いてみる) |
| そうみたいね。 |
|
心の目が盲目になり過ぎて、もう何も見えないんだろう。 だからああやって人間性を失った狂人のように暴れ狂ってる。 |
| よくある人間の末路のパターンのひとつよね。 |
|
・・・・・・・・・・・っ。(咄嗟に眉を顰め、ブルーはこう反駁する。) ・・・レッドは、そんなヤツじゃないです。そして末路でもない。 |
| 現に今そうなってるじゃない。 |
|
アレはたまたま、レッドにとってとても琴線に触れることに遭遇してしまっただけです。 彼の悲惨な過去を、あなた達は知っているんですか? |
|
過去か・・・イコン、お前なら知っているんじゃないのか。 ・・・・・・ん?・・・っ!イコン!? |
|
| ご・・ごめん・・・もうタイムリミットかな・・? |
| だから早めに戻れと言っただろう!体が消えかかってるじゃないか!! |
|
| うん・・・ごめ・・・・・・、あっ・・・・ブルーさん、 |
| ・・・・はい? |
|
|
レッドさんがキレたのは、彼の中のとても繊細な心が再びひどく傷ついてしまったからだと思うよ。 別に狂人になったんじゃなくってね、彼はとても悲しいんだ。裏切られたと思ってる。 |
| ・・・・・俺も、そう思います。 |
|
| ホントは、怒り狂ってるんじゃなくて、悲しみが酷すぎてどうしようもないんだ。 |
| ぶつける先が見つからないんですね・・。 |
|
|
彼の過去を見たことはあるよ。過去の彼がいて、今の彼がいる。 ・・・彼は、レッドはとても努力と苦心をしながら、イチバン善人の道を選んでる。ぼくはそう思うよ。 |
| ええ、俺も・・、レッドはものすごく苦しみながら、最良の道を選んだんです。 |
| イコン!!いい加減にしろ!自分の存在が消えかかってるんだ!手遅れになる前に今すぐ天界に戻れ! |
|
|
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ダンテ・・・、人間に直接接触する天使たちが、もう少し・・・昔の天使みたいに、 人間に愛を持って接してくれる天使が・・・ふえた・・・な・・・・・・ら・・・・・・・・・ |
|
| あっ・・・・・!(バシュッ!) |
| ダンテによって消えかかっていたイコンは天界に強制送還させられた | |
| イコン・・・・・・!!あの馬鹿天使めがっ!俺が強制送還までしないと帰らないのかアイツは・・!! |
| よっぽど・・・あんたのことが好きなんじゃない? |
| ・・はぁ!? |
| まぁ・・、いいけどね、わかってないなら。 |
| ・・・・・・・・・・・・・・・。 |
| ――――――――――一方―――――――――― | |
| うっっ、うぐっっ!ひっくっ・・! |
| ・・・もう泣かないで? |
|
いっつもこうなんです。人間の人たちと関わると、いっつも・・! ・・裏切られたとか、失望したとか、どうして助けてくれないんだ!とか・・ |
| ・・・・お前はそれでも・・・・天使なのか・・・・・・・・とか。 |
|
仕方がないわ、天使は人間のお手伝いは出来るけど、 直接願いを叶えたりとか、直接力を貸しちゃいけないもの。 |
|
ものすごい目で見てくるんです、最初はものすごく嬉しそうに、キラキラした目でぼくを見て、慕ってくれるのに、 そういう人ほど・・・・ぼくに裏切られたっ・・!!って、すごい表情で罵ってきて・・・ |
| 天使に過度に何かを期待しすぎたのね。期待と失望は隣り合わせだもの。 |
| もう・・ぼく、この役目嫌なんです・・。天界にいるときと変わらない。居心地の悪さが・・。 |
|
人間の悪行と善行を書き留める傍観者としての書記の役目は、天使が人間の目に見えるようになってからは そういう嫌な思いはいっぱいするようになっちゃったわね・・。 |
| ・・・・うぅ・・・・ |
| でも、ルーミネイト様は、ヴァイオレットなら耐えられると思ったんじゃないかしら? |
| え・・・・ |
|
必ず誰もが味わう、その人間の期待と失望の感情は、綺麗な天使にとっては耐え難いほどの刃よね。 ・・・でも、生まれた時から天使と悪魔の間で苦しんできたヴァイオレットなら、きっとその刃にも耐えられる。 |
| だからきっと、ルーミネイト様はこの書記の役目をヴァイオレットに命じたのね。 |
| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
| ・・・でもぼく、もうこれ以上大変な想いをするのは嫌なんです! |
|
・・・・まずは落ち着いて、もっとリラックスして、あまり思いつめちゃダメ。 何もあなた独りで戦ってるんじゃないのよ。側には私とか、沢山の守護天使がいる。 |
| それをわかって、意識して、必要なときには躊躇せず助けを求めるの。 |
| ・・・・・・・・・・・。 |
| ほうら、もっと肩の力を抜かなきゃ~、まだまだ硬いわよ、・・ココら辺とかっ! |
| ・・・っ!いだだだっっ・・!いだいいだい! |
| 思いつめるのはやめましょ?嫌な気持ちしか浮かんでこないでしょ? |
| う・・・ |
|
それよりね、この空気とか、天界から人間界に降り注ぐ、この光とか、 目一杯深呼吸して、何も考えずにただ空気と光の美しさを満喫すればいいのよ。 |
| ・・・・・・そんな気にはなれません。ぼくどうせ暗いですもん。 |
| ほらほらぁ~、そうやってイジケない!素敵な顔が台無しよ? |
| ぼくの顔なんてどうせそんなにイケてないですもん・・。 |
| あら、どんな顔でも笑ったら、どんなにイケてる顔よりも素敵になるのを知らないの? |
| えぇ~・・ |
| 笑ってるヴァイリンの顔、私好きよ。 |
| ・・・・・・! |
| あら、なぁにぃ~?今度は変な顔になっちゃったみたい。 |
| うわっ・・!なんでもないです、顔のぞきこまないでくださいっ・・! |
| ふぅん・・?・・・・どうして? |
| な、り、理由なんてないですってば!・・ぼくもう行きますから。 |
| あら?帰るの・・? |
| レッドさんが・・気になるんで・・・ |
| あらあら、ヴァイリンはやっぱり天使なのね。 |
| ――――――――――一方―――――――――― | |
| おい、レッド・・・。 |
| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
| そんな路地裏でうずくまってたら・・・・ |
| ・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
| ・・・蚊が寄ってくるぞ。タオル一枚だし。 |
| ・・・・・・・・・・・・・・・む。 |
| 人に見つかったら変態だと思われる。 |
| そんなこと言いに来たんなら帰れ! |
| あ、いや・・・・、せめてこれでも着るか? |
|
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・それババシャツ・・。 |
| タンスを漁ってみたらこれしかなくてな・・ |
| ・・・・誰のなんだよ。 |
| あの家、ホワイトの別荘らしいから・・ホワイトの・・・ババシャツ? |
| ・・・・・・うえっ。 |
|
・・あ、だがここに・・裾に・・名前が縫ってある・・・ ・・・・マエダ・・・・キクコ・・・・??? |
| ホワイトのカノジョ? |
| ホワイトの彼女はババシャツを着る趣味があるのか・・ |
| アイツってヤバいんだな・・・・色々と・・・・。 |
| ――――――――――そのころホワイトの別荘では―――――――――― | |
| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
| なん・・・・・ですかこれは! |
| えれぇ散らかりようだなァ、喧嘩でもしたか? |
| 人の家に上がり込んでおいて部屋中のものを散らかし三昧にするような子に躾けた覚えはありませんっっ! |
| しかし、誰もいねぇのな。 |
| せっかく麓の村の店まで全員の分のかき氷を買いに行ったというのに。 |
| で、俺は荷物持ちかー?荷物ぐらい自分で持ちゃあいいだろ。 |
|
荷物持ちの任まで拒否するなんて・・、 もしかして私への今までの借りを完全無視する気ですか?大した器量ですねぇ |
| だってこの炎天下での荷物持ちはねえだろ~、最近は干からびて道端でお前に助けられる回数も減ったろ? |
| それはあなたが人の家の床に勝手に住み着いて冷蔵庫を漁っているからでしょう。 |
| ・・・・え、なんのこと・・・・ |
| 2度も同じ手は通用しませんよ。私への借りは・・そうですね、体で払っていただきましょう。 |
| ちょ・・・ちょっと待て待て!俺に何させる気だよ! |
| ・・・忘れたんですか?私が体でと言ったら・・・アレに決まっているでしょうに。 |
| あ・・・アアア、あんなの俺にさせんな!!じ・・じょじょ、冗談じゃねえ・・! |
| そんなに震えなくても大丈夫ですよ。今度こそは大事になったりしませんから☆ |
| うをおぉーーーーっっ!!!いやだぁーーーーー!!!!俺は人間としての尊厳と自由を勝ち取ってみせる!(逃亡) |
|
あ、みなさんの分のかき氷持ったまま逃亡なんてさせませんよ! ついでですのでこの部屋もブラックに片付けていただきましょうか。 |
| うぁああー!追いかけてくるんじゃねェーーーーっっ!! |
| ――――――――――そして―――――――――― | |
| ・・・・・ぶえっくしょい! |
| ・・・・・・・・・・・・・・・。 |
| ・・・・なぁ、このババシャツと、お前の着てる紺のドレープカットソーと交換しないか・・? |
| ・・・・遠慮しておく。 |
|
・・・いや・・・むしろ・・・・・交換しやがれッ! 誰かにババシャツとタオル一枚のこのカッコを見られたら一巻の終わりだッッ!! |
| しかもタオルの柄がキテ○だしな。 |
|
風呂から上がろうとしたら、普通の白地のバスタオルが置いてあったはずのところに このキ○ィのバスタオルが置いてあったんだよ! |
| 誰かがすり替えたと?レッドの趣味じゃなく? |
| ・・んまァ・・これ履いて女の子に人気出るっつぅんならやってもいいけどよ。 |
| 前にそういうことをやって、キモい~、と囁かれていただろ。 |
| うっせ・・・!思い出させんな! |
| ・・・・・・・・・・・・。 |
| ・・・・・なんだよ急に黙りこんで。 |
| ちょっとは元気出たか? |
| ・・・・はぁ・・???・・・・・・・・・・。 |
| ・・・なんだよソレ、口聞いてソンした。 |
| お前頑張ってたもんな、なるべく暴力は振るわないって、 |
| ・・・・うるせぇ・・ほっといてくれ。(うつむいて目を潤ませるレッド) |
| 頑張ったけど、ああなったのは仕方ないんじゃないか? |
|
どうせ俺はサイテーな人間なんだよ! どこで野垂れ死んでも不思議じゃないグズ野郎だ!だから放っておけって! (絞り出すような声で言うレッド) |
|
はぁ・・お前な、そんな自分責めるなって。 万引きも喝上げも、やめたんじゃないか? |
| さあね、そんなことブルーにはカンケーない。 |
| 俺はお前がどんなに昔の自分に戻ったって、お前が頑張ってるのを知ってる。 |
| ・・・・クッサイセリフ。 |
| 俺はお前の味方でいるつもりだから。 |
| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
| だから自分責めるなよ。 |
| ・・・・・・・・・・っ |
|
両腕を打ち震わせて、声にならない声を上げて、レッドは密かに泣き始めた。 泣いているのを感づかれまいと、必死にうつむいているが、 ブルーはレッドの小刻みに震える背中を見て、泣いているのだとわかった。 | |
|
これはよくある極レンジャーの日常の一コマ。 2012年の一夏の思い出であった。 日も陰り始め、夜鷹がどこかの上空で鳴いているのが聞こえた。 | |
| The End? |
| ってか何だよ俺だけ悪者っぽ! |
| 極レンジャーのリーダーっぽいのにな、レッド(赤)だし。 |
| 悪者だよレッドの馬鹿!ぼくレッドに蹴られたとこ結構アザになってるんだから。 |
| ・・・・・・・・・・・・・・! |
| (あわわ・・また張り詰めた雰囲気に・・!) |
| それにしても、これメルマガ収録用の会話なんだろ?長過ぎはしないか? |
| (ダンテ、珍しくナイスな方向転換っ!) |
| きっと長すぎてメーラーで読み込めないとかになっちゃうんだよ。 |
| むしろ長すぎて読む気がしねぇ~、みたいなな。 |
| あれっそういえば、どうしてみなさんこんな蒸し暑い中パンケーキなんかに食いついてるんですか? |
| 私が焼いて持ってきたのよ~、ヴァイリンが来る前にね☆ |
| いやぁ、ホワイトから逃亡したのが原因で、そのあと飯がもらえなくてだな、 |
| ホワイトがご飯くれなくなったのってブラックが原因だったの!? |
| 俺ら朝も昼もなんも食ってなかったからな~ |
| だからみなさんローザ先輩のパンケーキ、そんなにがっついて食べてるんですか~。 |
| せめてこの蒸し暑さをなんとかしろって感じ。 |
| 誰かのせいでホワイトの家追い出されちゃったし~、ここの空き家しか集まるとこないじゃない。 |
|
んまぁ、ごっくーの秘密基地は何箇所にもあるんだが、 こっから遠かったり、ブルーの家は母親が帰って来てたりして行きにくいんだわ。 |
| 八百屋さん家は今お客さんがいっぱいいて入れないっぽいし~ |
| なぁせめてオレンジジュースとかねえ? |
| あるわけないでしょっ、空き家なんだから! |
| あ~ぁ、ホワイトん家とブルーん家はけっこー居心地よくて良いのになぁ~ |
| でも冷暖房設備面でいうと、ローザカフェとブルーん家だよね~ |
|
俺ァでも聞いたことあんぞ、確か本当にホワイトが住んでる 家っつーのはマンションで、冷暖房完備だって話しよ。 |
|
え~それずるぅ~!じゃああっきたちにはわざとエアコンのない別荘を紹介しておいて、 ホワイトは実はマンションでぬっくぬく過ごしてたってこと~!? |
| ぬっくぬくじゃなくて冷え冷え~、じゃねー? |
| それもそうかも!ずるいよ~ |
| いっぺんやってみっか! |
| ・・・・・なにを? |
| ホワイトの野郎の後をつけて・・家の場所を割り出すんだ! |
| うわぁ面白そー! |
| ヨッシャ!そうと決まりゃ、今度ホワイトを見かけた時に尾行するぞ! |
| おー! |
| おうーーー! |
| (いいのかそれ・・。) |
| (なんだかんだでいつもの極レンジャーに戻ってますね。ふふ、よかった。) |
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