☆2012-10-31 発行☆
第一幕:パーティーの始まり  ●第二幕:午後0時の鐘  ●第三幕:真夜中のパレード   ●第四幕:静寂の地  ●第五幕:終焉の鐘  ●第六幕:エンディング


第43回★ごっきゅん☆通信present by 極楽地獄会柱開闢(ごっくー)



やあやあ今夜はハロウィンじゃないか!
盃を交わして永遠にこの時を楽しもう!
長い長いハロウィンの夜の始まりだよっ♪♪

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≪今回良かった&気に入ったキャラクターは?≫
(クリックしてね☆) ヴァイオレット ローザ ダンテ イコン ノルディ ルーミネイト
レッド ブルー イエロー ブラック ホワイト ピンク パープル オレンジ
きゃらトーク
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヴァイオレット はっぴぃ~~~~~~!
ローザ ハロウィ~~~~ン!!!!!
イコン 今日はハロウィンだね、みんなお菓子の準備は出来てる?
ダンテ 菓子を食い過ぎると・・・・この半天使みたいになるぞ。
ヴァイオレット ど・・、どういう意味ですか・・?
ダンテ これだこれ。この鬱陶しい脂肪!
ヴァイオレット それほっぺただから良いんでふってば・・!ってイダい・・!
ダンテ (ペチッ)
ヴァイオレット はうぅっ・・!
ダンテ なんて弾力のある・・引き伸ばしがいがあるな。
ノルディ ハァ、ていうかこのカッコ寒い!
ヴァイオレット よく似あってますよ~ノルディさん、その魔女のカッコ!
ダンテ 似合っているというか・・そのまんま魔女にしか見えん。
ノルディ ゴスッ!(ホウキでダンテにド突きの攻撃、しかし攻撃は外れた)
ダンテ ッ、何をする!
ノルディ チッ、よけてるんじゃないわよ。
ダンテ よけないと俺の胃がよじれるだろ!
イコン この二人も何気に仲がいいよねぇ。
ローザ そうねぇ。
ヴァイオレット ローザ先輩っ!黒猫さんの仮装とっても似合ってます・・!
ローザ そういうヴァイオレットは何の仮装?
イコン ・・・仮装してないように見えるけど。
ノルディ 私もそう見えるわね。
ヴァイオレット えっ・・、あっ、いやそのォ~~・・。
ダンテ 窓の外を見てみろ。
イコン ・・まど?
ノルディ ・・・・なんか・・道に変なものがあるけど。
ローザ ・・・・・・。あれ包帯じゃない?
ヴァイオレット ・・・えへへ。
ダンテ えへへ・・じゃない!お前自分の通ったあとに順番に包帯を落としていってどうするつもりだ!
ここは森の中でも迷うような場所でもないんだぞ!
イコン あっ・・
ローザ あら・・あっちって・・
ダンテ しかもトイレに行った跡まできっちり残すな!そして便所を詰まらせるな!!
イコン あぁ~、なるほど、だからここのトイレで包帯の形跡が途切れてるんだ。
ノルディ って本当に詰まってんじゃない。どうすんのよ。
ヴァイオレット きっとだいじょうぶです!ここホワイトさんの家ですし・・!
ダンテ だからなんで大丈夫なんだ!
ヴァイオレット なんかいっつも極レンジャーのみなさんが言ってるじゃないですか、ホワイトさん家なら全力で逃げれば何とかなるとか・・
ホワイト へぇ・・、そんなことを?
ヴァイオレット はい、ホワイトさんはいっぱい別荘とか持ってそうなのでちょっとぐらい汚したり備品をかっぱらっても大丈夫だ!・・・って・・えっ!!?
ホワイト それはそれは・・、今まで大目に見ていたのがいけなかったようですねぇ~・・。
ヴァイオレット ぎゃぁーーー!!ご、ごごごめんなさいでもぼくじゃないですよ、これ言ってたのはブラックさんで・・アッ!
ホワイト ほぉ・・ブラックが、ねぇ?
ノルディ 終わったわね、ブラック。
イコン ご愁傷様~・・。
ダンテ 口の軽い半天使なんかにほいほい話すからだ。
ホワイト ふふ、まぁいいでしょう、さあヴァイオレットさん、こっちへ。
ヴァイオレット え・・な、なんですか・・?えっ??
トイレの壁の向こうから声が聞こえてくる。
ホワイト はい、これで頑張って吸い出してくださいね♥ちゃんと吸い出すまでトイレに入れませんよ。というよりトイレから出ちゃいけませんからね?
ヴァイオレット ひえぇええ・・!!こ、これは絶対無理ですってば・・!もっと画期的な方法を・・!!!!
ローザ ・・・そういえば、極レンジャーの人たちはどうしたのかしら・・?
ノルディ 天使のメンツが増えてきたから引っ込んだんじゃないの?人数的に。
イコン あっ、ノルディさん、そんな裏事情を・・。
ダンテ いや・・、というより・・、2階で
ローザ ハロウィンだからお化けにさらわれちゃったとか・・☆
ノルディ 何馬鹿なこと言ってるの。
ローザ あら~、わからないわよ?だっていつも賑やかに必ず出てくるあの極レンジャーがいないなんてヘンじゃない??
ノルディ まぁ、それはそうだけど。
ホワイト そういえばみなさん、見当たりませんね。
イコン え、ホワイトさんも知らないの?
ローザ 昨夜届いてたこの手紙と関係あるのかしら?
ノルディ ・・・なに、それ。
ローザ はい、読む?
ノルディ ・・・えっと・・。
『親愛なる皆様へ。
こんな美しい満月が嗤う夜にあなた方を夜の世界へ招待させていただきたい。
夜0時の鐘とともに、お迎えに上がります。』
ダンテ 夜0時?
ノルディ ってもう・・・・過ぎちゃってる・・んじゃない?
イコン えっ・・。
ダンテ いや・・、あの時計、3分遅れてる・・!
ノルディ えっ、それって・・!
イコン 今午前0時に・・!
ゴーーーーン、ゴーーーーーーン・・・ゴーーーーン、ゴーーーーーン・・
イコン どこから鳴ってるの?
ダンテ なんだ!?薄気味悪い。視界が淀むっ・・!
ローザ たいへん、空見てっ!赤くなっていく・・!
ノルディ うっ・・さすがに悪趣味だわ・・、悪寒が・・
ホワイト 見てください、月が・・、月が回転して顔が・・
ダンテ ・・ふん、なんだあの不気味な顔の満月は・・、俺達を脅かしたいのか?
イコン 空気が悪いね・・、さっきと全然違う。息がしにくい・・。
ノルディ あたしたち天使にはこたえる空気ね。ドロドロしてて気味が悪いったら・・!
ホワイト 黒い霧が一気にかかってきましたね・・。
ダンテ ・・・ん、なんか、声が聞こえないか?
ノルディ 声・・?
イコン 笑い声のような、歌声のような・・
ノルディ ちょっと、あの子、ヴァイオレット、大丈夫なの?トイレにこもったまんまなんでしょ?
ホワイト ノルディさん、その言い方はやや誤解を受けますよ。
ノルディ な、なにがよっ・・!
ローザ 私、見てくるわ。(ててっ)
ダンテ ・・外と内、どちらが安全か・・、なんとも判断がつかないな。
イコン なんか・・危なそう。黒い集団が、迫ってきてる・・。
ダンテ 俺にもわかる。さっきから、ビリビリと、やたらと変な緊張が強まっていってる。
ヴァイオレット ぶぅえええええええ~~~~~~ん!!!!!うぉぇえええええんーー!!!!
ダンテ なっ、お、ど、どうしたんだっ!!?
ローザ なんか急に明かりが消えて、ものすごく暗くなってしかも息がしにくくなったから怖くて大泣きしてたわ。
ダンテ (・・大泣き?さっきまではトイレからの声がここまで聞こえていたはずなのに、
トイレで泣いてたはずのヴァイオレットの声が聞こえなかった・・、どういうことだ?)
ピエロ ぼんじゅーーーー、メリーーゴーーランド☆
ノルディ ぎゃっ・・!
ダンテ なっ、どこから入った貴様っ・・!
ピエロ どこからって、どこからでも入れますよ、アタシたち、死者の輩はね。
ヴァイオレット びええええーーーーーうえーーーーーーーーーーうわああああああんっ・・!
ピエロ あれおれ、泣きなさってるお方が一人。(ばちんっ)
ヴァイオレット っっ・・・!・・・・・・・っっっ???!
ヴァイオレット わ、ピエロだ、ぼくピエロになった・・ってあれ!ピエロが目の前にもっ・・!
ピエロ ぼんじゅーー、亡者の行進へ貴方もいらっしゃい。
ヴァイオレット わっ、ふえっ!?体が勝手に・・っ・・!
ダンテ ヴァイオレット・・!お前なにして・・!
ピエロ さあさ、いらっしゃい、アタシの操り人形ピエロさん。
ヴァイオレット わぁああぁっっ・・・!
(窓から華麗にひらりと舞って、ヴァイオレットはピエロとともに外へ飛び出して行った)
ダンテ 待て、ピエロめ・・!!!・・・ん・・なにっ!!?翼が・・!
イコン ・・飛べないでしょ・・?
ダンテ ・・く、なるほどな、空間全体アイツらに支配されてるのか・・。
イコン 魔法も使えなければ飛べもしない、しかも彼らの力で操り人形にされちゃう、手の打ちようがないよ。
男爵 ゴ・・アンシンアレ、コヨイ・・ヒラカレルハ・・・カンゲイノウタゲ。
アナタタチヲ、ドウコウ・・シヨウトイウノデハ・・アリマセン。
カカシ そうだよ、ケラケラ、ケラケラケラ!
ダンテ だっ・・お前らどこから・・
イコン 落ち着こうよダンテ、さっき死者はどこからでも入れるって聞いたばっかじゃない。
ダンテ そ・・そうだった・・。
ノルディ いつになく無様だわね、アンタ。
ダンテ うっ・・、うるさいっ・・!
ローザ きっと普段から魔力に頼り切ってるせいよね~~☆
ダンテ お前はいつでも脳天気だな!
男爵 チナミニ・・ワガハイハ・・ゲンカンカラ・・・
カカシ フツーに表の玄関から入ったヨな!?チャイムも鳴らしたしっ!
ダンテ なにっっ!!!?
イコン ・・・だってさ・・。
ローザ そとの賑やかな声でチャイムの音が聞こえにくかったんだわ。
ノルディ あれ、チャイムの音だったわけね。
ダンテ (な・・くそ・・、落ち着けダンテ。ヴァイオの代わりに俺が間抜けキャラにさせられてる気がするぞ・・!)
イコン わお、すごい。低い声の合唱がこだましてる・・!
ノルディ なんかすっごい行列ね。多すぎてよくわかんないけど。
カカシ あの行列にゃあさ、色ン~なバケモンがいるけど、コレ持ってたら食われねえよ!
ローザ あら、ありがとう。
ノルディ ・・ランプ?
男爵 ソレ、イノチのランプ。シシャガイノチをミウシナワナイヨウニ、ジブンをミウシナワナイヨウニ。
カカシ それ持ってれば化け物のナレノハテになんのを防げるのさっ!ホントかどおかは知らねっけど!
ローザ 成れの果てって?
男爵 自我ヲ・・カンゼンニ・・ミウシナウコトデス。
カカシ ヒュ~~、オレァまだまだしがないカカシでいたいもんねっ!
魔女 ・・・・乱入失礼。
カカシ よーーーおネエちゃんっ!
魔女 洋燈一個不足。
男爵 アア・・ホントウデスナ。
ダンテ ・・俺の分だけ・・俺の分だけランプが・・不足してるだと!?
イコン ダンテ、これあげるよ・・、ぼくの分。
ダンテ いい!いらん!そんな自己犠牲のようなことはするなと言ったはずだぞイコン!
魔女 貴方魔女変身。
ローザ えっ・・?きゃっ・・!?・・・あら~、すてきじゃない?
イコン ローザが魔女の姿に・・。
ダンテ 黒猫の仮装をしてた意味が全く無かったな・・。
ノルディ ・・・じゃあなに、アタシはもしかして・・
魔女 一緒行動、行列参加。
ローザ え、あ、うん。って本当に勝手に体が動いちゃうのね・・。
イコン ローザも行っちゃった。
ノルディ 空が飛べるって何となくズルいわ。
カカシ お次はキミさっ!ホッホイのホイ!
イコン わっ・・・・・・、カカシの姿になった・・・・!
・・んーーー、なんかむず痒い。
カカシ オレ、カカシの仲間が増えてなんか踊りたくなってきた!
イコン カカシって・・ノミが結構いるんだね、変な虫も・・。
ダンテ おい、カカシ野郎!イコンまでそんな無様な姿に変えることないだろう!
カカシ ケラケラケラケラ!そんなのオレにはカンケーないねっ!オレたちは楽しけりゃそれで良いのさっ!じゃあッピーーっ!
ダンテ な、おい、待てっ・・!
イコン うわぁ・・っ、体が勝手に・・ごめん、ダンテ、先に行くね・・。
ダンテ くっ・・・そ、とまれ、このカカシめ・・・。
ダンテ (ジュッ・・!)・・・・・・うあァっ!?
カカシにしがみついて止めようとするダンテの背中に不意に冷たい炎のようなものを押し当てられた。
カカシとカカシにされたイコンはそのまま外へ出ていってしまった。
死神 ・・・・愚か者目。虫ケラの分際で無様な真似は止セ。
ダンテ (・・・な・・・・、なんだ・・・???この威圧感。。。)
ノルディ ちょっとダンテ後ろっっ!!
ダンテ (かっっ・・・・からだが動かな・・・・)
ノルディ ちょっと何やってんのよっっ・・・!!このっっ!!!
死神 無駄だ小娘。お前は男爵と踊り狂うが良かろう。
男爵 サテ、イキマショウカレディ。(ピッ)
ノルディ あっ・・・!ちょっと・・・!勝手に何ス・・・・ル・・
ノルディ 何コノカッコ・・、ッテカコノシャベリカタ!
小悪魔 えっほえっほえっほえっほ。
ノルディ ナンナノ、コイツラ・・!
男爵 レディノオミアシヲ、ヒロウサセヌヨウ、コヤツラニ、ハコバセマス。
ノルディ アッ!チョ・・・チョット・・・!!!
小悪魔 えっほえっほえっほえっほ。
ダンテ ・・・・・・・・・・・・・・・・。
死神 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ダンテ (くっそ、変な汗が止まらない・・、圧迫感が強すぎて息がマトモに出来ないっ・・!)
死神 うぬは、最後に残った天使だな・・。
ダンテ な・・だからなんだと・・?
死神 ふ・・・フハハハハハ・・・!!!
ダンテ (くっそ・・・、何が可笑しいんだ・・・得体の知れない化け物めっ・・!)
死神 うぬが最も、墜とし甲斐のありそうな天使よ。
ダンテ なん・・・だと・・・!?
死神 愚かで惨めな虚栄の天使。なんと哀れましい姿よの。
ダンテ ・・・お前に何がわかると言う。
死神 恐ろしいのか、真実が恐ろしい。自らのの化けの皮が剥がれるようで?
ダンテ ・・・うるっさい、どっかへ行け!
死神 美味しそうな天使、愚図な天使とはうぬの兄のことではなく、お前のことだろう。
ダンテ ・・なにが・・美味しそうだ・・っ!
死神 そんなにそんなにも怖いのか・・!フハハハハハハハ!!!
ダンテ (いけ好かない奴め・・フワフワと宙を漂いやがって・・!)
死神 そんな可哀想なお前を食べてやろう!
ダンテ ・・っなにっ!!?っ・・!ぐあやめろっっっっ!!!!!・・・・・っっっっ!!!!
死神 ・・・バクッ・・・!
死神 ・・・・・・・・・・・・・・。
死神 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
死神 ・・・・・・・・・・・。フハハハ、思った通りの男だった。惨めな奴め。
死神 フハハハハハハハハハ!!!!
――――――――――――――――――――――――――――――
―――――そのころ、街中ではパレードが始まり、たくさんの行列と光が夜の街を埋め尽くしていた。
――――――――――――――――――――――――――――――
小悪魔 えっほえっほえっほえっほえっほえっほえっほえっほ・・
狼男 ギャハハハハハハハハ・・・!
カカシ いいねいいねっ!みんなノリノリだねっっ!こんな夜は、踊って暴れて騒ぐのが一番っっ!
魔女 死者数化物数増殖中
パルモ ねれねれ~、あっそぼ~よ!
ノルディ アソバナイッテバ!
イコン あわー、勝手に体が動いちゃうからそんなこと言っても無駄みたいだよノルディさん。
ノルディ アンタハイイワネ、脳天気ソウデ。
ローザ あら~?まぁ、こういうのもアリじゃない?
ヴァイオレット ・・てうかぼくたち・・、ずっとこのままですか・・???
イコン きっと夜が明けたら・・
ピエロ ナイナイ。
パルモ ないね~~~。
カカシ 夜が明ける日なんてこないさーっ!ケラケラケラ!これからはずっとオレたちのじっかん~~♪
狼男 カーーーッ!夜明けなんて来てたまるか~~~ッグルァアアッ!(吠える声)
男爵 ソンナトキハ、オトズレマセン。
小悪魔 だっておでたち・・・
小悪魔 ヨアケが来るのを阻止するために。。
小悪魔 キタんだモンねーーーー!!!!
小悪魔 イッパイイッパイナカマ呼んで来タヨ!
小悪魔 コレでもうアンシンアンシン♪
ヴァイオレット そっ・・そんなの困ります・・!
ぼくずっとピエロのままこんなへんな動きをして踊ってなきゃいけないなんて~~っ!
ノルディ アンタケッコー似合ッテルワヨ。
ローザ ノルディも似合ってるわ!
ノルディ ・・ナンデスッテ!?ソレイヤミ?コンナノ似合ッチャタマラナイワヨ!
男爵 ズットワレワレとオナジ、トモニイワイ、オドリ、コウシンシマショウ。
カカシ みんなで騒ぎ尽くすぜ!この存在が消えるまで!
――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――そしてとてもとても長い時間彼らは踊り続けた。―――――――――
異様な姿をした存在たちと遊び、おどけて、騒ぎ、盃を交わした。次第に恐怖心は薄れ、そして・・
――――――――――――――――――――――――――――――
ヴァイオレット ・・・アァ~~、なんだか、もうどうでもよくなってきました。
もう今が楽しければ他のことなんてどうだって良いですよね!
ノルディ ソウダワ、モウ好キナダケアバレテレバイイノヨ!
ローザ 美味しい食べ物もいっぱい、たくさん食べて、たくさん飲むわよ~~!
イコン (まずいな・・なんかこの場の雰囲気に呑まれちゃって・・、他のこととか、全部吹っ飛びそう・・)
イコン (ぼくが天使だったこととか、任務とか、戻らなきゃとか・・だんだんどうでも良くなってきて・・)
イコン もう、これが一番良い姿なのかもね。
ピエロ ヒャーーーフ!騒ぎましょうぞ!
カカシ オレたちの声で夜を満たすぜ~!
満月 ゲラゲラゲラゲラ!
――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――そして夜は永遠の時を刻む―――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――



ルーミネイト ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ルーミネイト ああ、私の登場も久しぶり。覚えてるかな?
ルーミネイト って一人で言っていてもしょうがない。すっかりこんな世界になってしまって。
ルーミネイト ・・・それにしても、すごいねぇ、魔界とはまた違って、すごく賑やかだねぇ。
ルーミネイト ・・・うーーん、笑い声と、存在の数が半端ないね。誰がこんなに大きな冥界の扉を開けたのかな。
ルーミネイト ・・・・・・・・・・・・。
ルーミネイト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ルーミネイト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ルーミネイト ・・・・・ねぇ、ずっと一人で私に喋らす気かな?私がますます変な天使に思われはしないかい?
ホワイト ・・・・いえ、面白いので、そのまま放っておこうかと。
ルーミネイト ・・そうかい、じゃあずっと一人で喋ってようかな。
ホワイト どうぞどうぞ、この話が終わるまでずっと黙ってますので☆
ルーミネイト ・・それは止めたほうがいいと思うな。君は一応極レンジャーの隊員でしょう?
ホワイト そうなんでしょうかね・・?そもそも一体いつの間に極レンジャーになったのか記憶がはっきりせず・・。
ルーミネイト ・・・それは危ないね、いろんな意味で。
ホワイト ・・・それはそうと、助けていただいてありがとうございました。
ルーミネイト うん、キミ一人だけ、変なカッコして室内に倒れていたから。
・・あまりに面白いカッコだから、そのまま眺めていようかとも思ったけど。
ホワイト というか、貴方に発見されてから11分34秒ぐらいは、
放置されたまま笑われて眺められていた気がしますが、まあいいです。
ルーミネイト ・・君の勘はとてつもなく鋭いんだね。あの時気を失ってたと思ったんだけど違ったのかな。
ホワイト いえいえ、本当に倒れていましたよ。ということで助かりました、本当に。
ルーミネイト ・・助けないほうが良いかとも思ったけど。
ホワイト おやそんなつれないことを仰らず。
ルーミネイト このまま君のあの実に面白い格好が多くの存在の目に触れたほうが後々・・ふふ
ホワイト お笑い担当にはなりたくないですが・・、まあでも天使と人間は本質的に違うのでしょう。
私だけがあの独特の空気に脅かされて倒れ、他の天使の皆さんは無事でいらっしゃったみたいですからねぇ。
ルーミネイト そして誰も気づいてくれなかった・・と。
ホワイト 本当にひどい話です。すぐ後ろで倒れていたのですから気づいてもよさそうなものを、ねぇ?
ルーミネイト お陰で私が登場出来たし、君の面白いカッコも見られたからとても良かったよ?
ホワイト それはそれは・・。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――そして夜はまだまだ続く・・――――――――――――――
満月 なんか・・キタよ・・
魔女 侵入者感知
男爵 ・・ナント・・
狼男 異物は俺たちが排除してヤルァーッッ!!
カカシ おっとと、面白そうなことは分けてくれよっ!オレも行くぜ~~!
パルモ う~~~~んヤ~~なきぶん。
小悪魔 けてけてけてけて。(笑)
ピエロ あの方が、まさかねぇ。そんなはず・・。
パルモ ころしてくる。ころす?
小悪魔 やっちぃまえ~~~。
小悪魔 まえ~~~~~~。
小悪魔 いえ~~~~~~~。
賑やかなパレードが笑い声とともに最高潮に達する。死者は蘇り、命をもらって踊り狂う。
街の各地でイタズラが起きて、街は荒らされ放題。甘いモノは根こそぎ無くなっていく。
地面で黒いものが這いまわり、空中ではたくさんの影が空を覆う。満月はその隙間からニッカリ不気味に嗤い続ける。
――――――――――――――――――――――――――――――
ホワイト ・・今、何時ぐらいになるのでしょうか、時計の時間がいまいち信用出来ませんねぇ。
丑三つ時を過ぎた辺りからまた時間が戻っているような・・。
ルーミネイト その時計は間違っているね・・。亡者たちの願いによって動いている。本当の時間は・・いずれわかるかな。
――――――――――――――――――――――――――――――
ヴァイオレット ほらそこのガイコツさんたち飴をどうぞ~
ローザ いっぱいあるわよ~~~ん、ふふふふふっ!
ノルディ オドレオドレ!アタシノテアシトナッテオドレ!
イコン ・・くーーー、くーーーー。(眠)zzz...
ノルディ ホラソコノカカシー!ネテンジャナイワヨーッッ!!
イコン あ・・、うん、でもぼくここのお墓で影たちと寝てるのが一番なんだよ。
ヴァイオレット 亡者に眠りなんてもう許されませんっ、今宵より死者は活動する時なんですからねっ!
小悪魔 そうだそうだぞ。
小悪魔 あそべあそべ~~~~
小悪魔 べ~~~~~~。
男爵 ・・スッカリカレラモワレラノナカマ・・。
黒い影の悪魔 ひひひひひ、いひひひ、楽しいねっ、オレガノ
死神 フハハハハハ、実に良い夜ヨ!
――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――
ホワイト ふぅ、それにしても、ここからはまともな風が吹いてきていますね。
ルーミネイト 耳鳴りは止んだかい?
ホワイト ええ、すっかり、ここに来れば静寂を取り戻せます。
ルーミネイト 大変なのだね人間というのは。
ホワイト かもしれません。貴方が強力な守護魔法をかけてくださったのにこのざまですからねぇ。
ルーミネイト 長い距離を移動してきたけど、それに合わせていくつかの存在がここに来ているね。すぐ間近まで。
ホワイト ・・ほぅ?
ルーミネイト みんな目をギラギラ光らせている、私達を消す気かな?どちらにせよ友好的には見えないけど。
ホワイト 私達、無事生き残れますかねぇ。
ルーミネイト ちょっと予定より、追いつかれるのが早すぎたかもしれないね。時は未だ満ちず。
ホワイト ・・・・それは残念。
狼男 見つけたァア・・・!!!!イタぜゴミ虫どもォーー!!!!
カカシ なんだなんだい、あれってかい?ちっさいねぇ。オレたちだけでやっちゃうの?
魔女 油断大敵。右側天使。不気味。
ルーミネイト やぁ、こんにちは。魔女さんに不気味呼ばわりされるとは思ってなかったな。
ピエロ ああ、本当に、いたんですね、天使が。どうもどうも。
狼男 行けェ~~~テメェら、一斉にやれば八つ裂きに出来るっっ!!!
ホワイト いきなり全勢力で一斉攻撃とは、実に賢いやり方で。
ルーミネイト 一瞬の隙も時間の猶予も与えてはくれないんだね。
化物 ギャーーーーーーーッッッ!!!
化物 ガギュ~~~~~~ッッッ!!!!!
大勢の化物が一斉にルーミネイトとホワイトに飛びかかる。辺りが黒一色に包まれて、彼らの存在が見えなくなった。
ホワイト ・・・・っ。
ルーミネイト ・・・・・・・・・・っっ。
ホワイト もうダメかと思いましたが、二度もすみません。
ルーミネイト ・・・うん。でも、そんなに持ちそうにないな。
黒一色の化物たちの塊の中で、ルーミネイトは辛うじて天使の力で彼らの猛攻を防ぐ・・が、徐々に化物たちの攻撃が強くなっていき・・
化物 ぎゃーーーーーーーっっ!!!
化物 ガーーーーーーーーーッッ!!!!
ルーミネイト ・・・ちょっとこれは・・ダメじゃないかな。数が多すぎるねぇ。
ホワイト なんとか耐え切れませんか?
ルーミネイト ・・・・・君にかけ続けてる強力な守護魔法を外せばなんとかなるかも。
ホワイト ・・えっ。
ルーミネイト ・・・外してみる?君はその瞬間助からないかも。
ホワイト ほ、ほかに選択肢はないものですかね?
ルーミネイト う~ん、どうかな?私も今猛攻防いでる最中だし、しかもお喋りもしているし、君に守護魔法もかけ続けてるから、
あまりいい考えは浮かばないな。
ホワイト ・・・なんだか、すみません。でも、私も助けてくださるとうれしいのですが。
ルーミネイト ・・・助かりたいの?
ホワイト ・・・いえもちろん、助かりたくないように見えました?
ルーミネイト 大丈夫だよ死んだって彼らの仲間になるだけだし。
ホワイト いえいえ、さすがにそれは・・、なんならルーミネイト様が彼らのお仲間になってみては?
ルーミネイト え、君を裏切って彼ら側についていいって?
ホワイト ・・ほんの冗談ですから、実行しないでくださいね、絶対に。
ルーミネイト ・・・君の冗談はわかりにくいな・・っと・・、もう持たない・・。
ホワイト ・・・っ・・
ルーミネイト 君の守護魔法、外すよ、後ろに隠れてて。呑み込まれちゃったらすまない。
ホワイト はぁ・・結局そうなるんですね・・。頑張って私に攻撃が当たらないよう隠れてみますよ。
ルーミネイト (・・バシッッ!!!)
化物 あぎゃっっっっっっっっっっ!!!
・・・一瞬ルーミネイトの力が強まり化物を退けた。・・・が。
ルーミネイト ・・・・ホワイト・・・、生きてる?それとも消えちゃった?
ホワイト ・・・・・・。
ルーミネイト ホワイト・・・?
ホワイト ・・・・・・・・・・っ。
ホワイト ・・・・・・ええ、なんとか。
ルーミネイト ・・ああ、本当に生きてたんだ。
ホワイト なんですその言い方、死んでたほうが良かったですか?
ルーミネイト いいや、生きていて何より、でもその、キミがそこに隠れてると攻撃が思い切り私にばかり当たるんだけどね。
ホワイト いえ、むしろそうなるように隠れているんですが。私に当たると死ぬじゃないですか。
ルーミネイト ・・あぁ、そうだったっけ。
ホワイト そうだったじゃありませんよ、くれぐれも勘違いで殺さないでくださいよ。
ルーミネイト うーん、まあ善処してみるよ。
ホワイト ・・・実に不安です。
狼男 これじゃ埒が明かねぇ!ほかの仲間も呼んでこい!!
化物 あぎゃーーーーっっ!(らじゃーーっ)
カカシ ケラケラケラ!思ったより強いじゃん!
狼男 見ろよ、アイツの変な魔法でオレのツヤツヤヘア~が丸焦げだっ・・たく!
魔女 苦戦必死。大変。
ピエロ これだけいれば排除出来ると思いましたがネェ、アタシもコゲコゲです、ハハハ。
――――――――――――――――――――――――――――――
・・・・それから数時間も、攻防が続く・・・・。
そして満月は、傾きはじめた。
――――――――――――――――――――――――――――――
狼男 ・・・やばいゼっ!奴らのせいで、時間が進み始めてやがるっ!!
カカシ アァ~~~、オレ、戦うの飽きてきちゃった。
狼男 ナニィ!!?飽きてる場合かっ!時間が進めば朝が来ちまうゼ!!!
魔女 疲労多大。困難継続。
ピエロ やはり天使というのは伊達じゃないのですねぇ~~~。イヤァコマッタコマッタ。
――――――――――――――――――――――――――――――
ルーミネイト ・・やっぱあれかな。
ホワイト ・・・なんです?
ルーミネイト 私って、一応大天使なんだ。
ホワイト こんなに苦戦しておいて自慢ですか?
ルーミネイト だから、これ以外にもたくさん魔法をかけているところがあってね・・
ホワイト はぁ、
ルーミネイト 天界の守護にしてもそうだけど、普段から与え続けてる力の消耗が、ここにきて大分足を引っ張っているみたいだ。
ホワイト つまり、勝てないことへの言い訳ですか?
ルーミネイト どうして君は、そんなイジワルを言うのかな。
ホワイト この体勢でいるのも流石に疲れてきたので、ストレス発散でもしようかと。
ルーミネイト なにもストレスを私で発散させることは無いんじゃないのかい?
目の前にストレスを発散できそうな存在がたくさんいるだろう。
ホワイト 死ぬじゃないですか。私が。ストレスを発散する前に。
ルーミネイト ははは、そうだったねぇ。
ホワイト わざとですか。
ルーミネイト さぁてねぇ、でも、そろそろ・・
ホワイト ・・・なんです?
ルーミネイト この珍妙な会話も終わりかな。
狼男 ・・・オラオラァアア~~~~!!!大量の仲間を呼んできたぜ!!これで負けるわきゃぁねえよなァガルルァァア!!!
パルモ やっちゃえ、やっちゃえ。
小悪魔 行くゾイクゾ
化物 ぎゃーーーーーーーーーーー!!!!!
化物 グォオオオオーーーーーーーーーーーッッ!!!!
男爵 テオクレニナルマエニ、オワラセマショウ。
死神 吾輩まで呼ばれるとはな。なんと力無き亡者どもよ。
魔女 一網打尽!
カカシ う~~~んっ!形勢逆転でやる気出てきたってカンジ?うひゃい!
狼男 ヒャーーーッハッハッハァ!!!!行くぜぇ野郎どもォ!!!!
化物 ぎゅるるるるるるう!!!
化物 グエーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!
ルーミネイト ・・すまない、ホワイトとかいう人間。もうそろそろ防御壁が破れそうだ。
ホワイト ・・・そうですか・・。
――――――――――ガシャンッ!儚い音を立てて最後の結界が崩れ去る。――――――――――
――――――――――亡者どもはものすごい勢いでルーミネイトたちに襲いかかり・・・――――――――――
狼男 よくも手こずらせてくれやがって!!これで終わりだァッッ!!
化物 ギャーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!
化物 ギュギュルルルウウ!!!!!
ルーミネイト ・・ゥッッ・・・・・!!!!!。
ホワイト ・・・・・ルーミネイト・・・・ッッ!!!!
化物 グギャァァアアアアアアアアアーーーーーーッッ!!!
化物 ギュオオオオオオオッッ!!!!!
ピエロ ハイエナどもが弱者に襲いかかる様を見ているようですナァ。
カカシ 食い千切られて終わりってかい?
紫魔女 無様だねぇ~~~~!!!ギャハハハハハッッ!
空に、大地に化物たちの笑い声がこだまする。勝利に歓喜する高笑いが地上に溢れかえっていく。
そんな勝利と歓喜に満ち溢れる中、聞き覚えのある音が聞こえてきた。
・・・ゴーーーーーーン、・・・ゴーーーーーーーーーン
狼男 ・・・・っ!?
ゴーーーーーーーーーン・・・、ゴーーーーーーーーーン・・・。
狼男 なんだこの音!!?
カカシ な・・・っ、なんでこの音がっ!!!?
男爵 ・・・ダレカガワレラノ術ヲ・・・トイテシマッタトイウコトデスカ・・。
パルモ ぼっきゅんたちどうなるのぉ~~っ!?
ピエロ ありゃっまぁ~~、こりゃああれです、始まりと終わりを告げる鐘の音ってやつでしょ~~なぁ。
お化け あたしら消えるんだね・・
化物 ・・・最後に最後に・・ヤブレタ~~~~~ッッッ・・!!!!!
狼男 俺らの強力な闇夜の封印を解くなんぞどこのどいつだァっ!!?
パルモ ア、人間、みっけ~~!
ピンク 私達のこと、呼びました??
パープル 二階でぐっすり寝てたはずなぬに、なんでに~~!
オレンジ 無事成功したみたいだね。
レッド 俺ら超人になったキブン!!!これがホントの極レンジャーの力ってか!!?
イエロー じゃなくってぇ~、ルーミネイト様に力を分けてもらってお仕事頼まれたんでしょ。
レッド バラすなイエロー!!これは俺ら極レンジャーの初めてのお手柄なんだからなっっ!
ブルー そういうことで、時は進み始めた。
ブラック そういうこった、んでもって今・・・夜が明けるぜ!
ゴーーーーーーーーーン、ゴーーーーーーーーーーーン
化物 イヤダァアアアアアア・・!!!!
化物 ソンナっっっ・・・・・・!!!!!!
狼男 クッソ、ここまできてこのザマかァ!!?テメぇらどうした!?攻撃しやがれっ!!
化物 グアアアアアアアオオオオオオ・・・ッ!!!!
パルモ うぃ~~~~ん、うごけなくなる~~~、いたい~~~くるしい~~~~もっかい戻る、もとの世界。
カカシ あぁ~~~あ、もう宴も終わりってかい・・?残念だねぇこんなに早く終わっちまうんならもっと暴れとけば良かったな。
まぁでも、最高に楽しい夜だったぜぇまったな諸君~~~!
魔女 残念至極。我々来訪次回。
ピエロ 本トォお~~~にザンネンでっす、ええ、やはりあの方がお力をお貸しになられたということですかねぇ。はっははー。
ピエロはピエロらしく、道化としてトボけた格好で、亡者たちを楽しませることにしましょうか。
死神 フフ・・命拾いしたな。うぬどもの無様な生き様を引き続き冥界で見ているとシヨウ。
男爵 サラバデス、生者ノミナサン。マタキット、出迎エニマイリマス。
パルモ ばいび~~~~~~っ
――――――――――――――――――――――――――――――
満月はもとの優しい満月へと戻り、大地には静寂が戻っていく。
空には冥界の扉がぽっくり大きく開いており、そこから大量に亡者たちが出入りしていたのだ。
しかし夜の間は闇がその扉を覆い隠し、大量の亡者たちが扉を守っていた。
その大きな扉の存在は夜明けになるまで誰も気づかないまま・・
――――――――――――――――――――――――――――――
レッド あいつら、泣きながら帰っていったぞ・・ていうか苦しんでる奴もいた・・。
ブルー 絶望の色が見える奴もいたな・・。
ピンク よほどここで騒ぎまくるのが楽しかったんですねぇ~・・
イエロー 冥界ってそんなに楽しくないところなの?
ブラック さぁてな?だがキッツイボスなんかがいて、手下を縛り上げてんのかも知れねえなぁ。
パープル あれ・・天使たちじゃないのけ?
ピンク あっ・・ホントです・・さっきまで亡者たちと一緒に暴れてたのに・・
イエロー いつの間にか戻ってたね!良かったぁ~~!
ルーミネイト ゲボッ・・・・・・・。ウッ・・・・、・・やあ・・。 ・・君たち・・無事で何よりだね・・・・。
オレンジ だっ・・大丈夫かっっ・・・!?ボロボロじゃないかっ・・・!
レッド そ・・・、それにくらべて・・・
ブラック お前・・・、ぴんぴんしてんな・・ホワイト。
ホワイト え?なんです?私だって死にそうでしたよ、ええ、そりゃあもう。
ブラック じゃあなんでんな元気そうなんだよっ!
ホワイト それはルーミネイト様が、身を呈して守ってくださったおかげで・・
ルーミネイト 君の隠れ方のあまりの上手さには驚嘆以外の言葉が見つからないよ。
ホワイト どうもお褒め言葉光栄です。しかし解せません。どうして人間のあなた達が単独で行動出来たんです?
レッド 俺ら特別任務をもらってたんだぜ!
イエロー 2階で寝てたはずが、急に息苦しくなってもがいてたら、ルーミネイト様に助けられてね・・!
ブルー 俺たちに護りの魔法をかけて、力も与えてあげるからあることをして欲しいって頼まれて・・
パープル 冥界の力が及ぶ限界のところまで行って、亡者どもがかけた術を解いて欲しいってことだったにあ!
イエロー そゆことそゆことっ!
ルーミネイト 流石に君たち7人分に力を与え続けるのは骨が折れたよ。
お陰でホワイトの守護魔法も解かなくちゃいけないはめになったし、それに亡者たちとの戦いも苦戦したしね。
ホワイト なるほど、ルーミネイト様、貴方ってばそれをワザと私に黙っていたわけですか。
ルーミネイト いや、そんなことはないけど、でも言うの面倒臭かったし・・
ホワイト 面倒臭かったって・・私にそういう任務はいただけなかったみたいですがよほど私が信用出来ませんでしたか?
ルーミネイト ううん、君ってば面白そうだから、私の茶飲み友達に任命しようと思って。
ホワイト 茶飲み・・・と言われましても、私はこう見えて若いんですよ?貴方よりは。
ルーミネイト そうだろうねぇ、でもそうじゃなくて、
ホワイト で・・、私だけ貴方に同行した本当の理由は?
ルーミネイト うーん、本当にこだわるね、そういうこと。どうだっていいじゃないか。私は君が気に入ったんだよ。
ホワイト 教えてくれない気ですね、まあいいです、またそのうち問い詰めてみましょう。
ルーミネイト ・・・なんか怖いね、それ。
レッド おっし、じゃ、この寝っ転がって変な寝言言ってる天使どもを家に運ぼうぜ!!
イエロー この天使達あっきより絶対重いよ、運べないよっ・・!
レッド 俺らが今超人になってんの忘れたか!?!化物だって寄せ付けなかったんだぜ、こんのくらい・・・・うあっ・・!!?
ルーミネイト あ、ごめん、君たちにかけた力はもう無くなっちゃってるから、あれ体力消耗するんだ。
レッド それ・・早く言って欲しかった・・!
イエロー うわ~、すみれっちったらレッドに落とされて可哀想。
ブラック Zzzzz・・・・んぐあぁっ・・・にょにょ~~~~~~・・・ん・・・んん・・・Zzzzz...
ブラック んでも寝言言ったまま起きねえな。
レッド よっしゃ、とりあえず運べそうなヤツから手分けして運ぼうぜ~!
イエロー らじゃーーっ!こんな時役に立ちそうなのがブラックだよねっ!
ブラック いや、俺、見た目ほど力ねえからな。むしろホワイトの方が・・
ホワイト ・・ええ?なんですって?
ブラック いやぁ、なんでも、・・俺運ぶわ。
ピンク そういえばハロウィンパーティー出来ませんでしたね~
レッド 昼間にしようぜ、みんなで仮想して!
イエロー わーーーい!あっきバナナケーキ食べたい。
ピンク 私はマロンケーキ・・っ!
レッド お前ら仮装より食い物かよ~~っ・・!
――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――こうして、ハロウィンの夜は幕を閉じたのでした・・――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――
??? ふははは、まあ、中々上手く行ったのじゃあないかね?
手下 ルーミネイトをあの厳重なる結界の中に侵入させたのはお見事でした。
??? ハロウィンを楽しむのもよいが程々にな。悪しきものを必要以上に惹きつけると後戻りは出来ぬ。
菓子でも食って興を楽しむのが良かろうぞ!
手下 Trick or Treat”!・・ですなァ。
――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――謎の人物が密やかに笑みを浮かべるその一方で、
人間界ではハロウィンパーティーが楽しく執り行われていた――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――
ヴァイオレット ぼくってばホントにホントにピエロさんになって踊り狂ってたんですかーーっっ!?
ノルディ あたしが変な言葉遣いしてたってそんなの信じられるわけないでしょ!
ローザ う~ん、なんだか楽しかったような気はするのよね~
イコン ヴァイオレット、頬にフェイスペインティングが残ってるよ。
ヴァイオレット え?・・あ、ホントだ~、ぼくホントにピエロだったのかなぁ、そういえば体のあちこちが筋肉痛。
レッド ・・だろうな、お前めちゃくちゃ変なポーズして踊ってたからよ。
ピンク 魔女さんになってお空飛んでるローザちゃんは素敵でしたよ!
ローザ あら~~、ありがと~~~~♥♥
ブルー でもそのローザの後ろに・・・得体の知れない化物が沢山いて不気味だった・・。
イエロー 確かに~~~、あれは怖かったね~~~、
最初話しかけようと思ったけど、怖そうなのいっぱい連れてるから話しかけらんなかった。
ローザ へぇ~?そうなのね~。
ブルー イコンさんなんて、お墓で寝てたし・・
イコン えっっ!?ぼくっっ!?お墓っっ!!?
イエロー ぐーーーすか寝てたよね、時々周りの化物さんたちに叩き起こされてたけど。
ブラック まさに酔いつぶれた奴が、周りの飲んだくれて酔っ払ってる人間に絡まれるノリだったぜ。
ピンク ここで寝ていたい~~っとか言ってましたね~~、イコンさんお墓好きなんですか~~??
イコン うん?ううん、す、好きじゃないと、思うけど・・。なんでお墓だったんだろう・・。
イコン ・・・そういえば、体のあちこちがむしゃくちゃする。かゆい。
イエロー そういえば寝ながらでもポリポリ体のあちこち掻いてたっぽいよね。
ローザ (チーーーン)
・・あっ、ケーキが焼けたみたいよ、みんなこっちの大きなテーブルに座って。さあさ、今から分けるわよ。
イエロー わ~~~い!ケーキだ~~~!!
ヴァイオレット ローザ先輩のケーキ!!!
ノルディ 体のあちこちが筋肉痛っていうか関節痛っていうか、もう変なキブンよね~~っ
イコン だよねぇ、ぼく、お風呂入らないとなぁ。
ヴァイオレット ・・はむっ。はむっ、おいひい~~~~~~(*´▽`*)
イエロー ふふっ、ヴァイオレットってば泥だらけのままケーキ食べて、元気だね。
ノルディ ほんと和やかよね、・・あら?いつもってこんなに和やかだったかしら?
イコン ・・・・え?
ノルディ ・・・・・何か・・・・忘れているような・・?
イコン 忘れ物・・?そういえばぼくも・・・・なにか・・・。
――――――――――――――――――――――――――――――
ここで天界ニュースです。昨夜未明、ルーミネイト様管轄の部下の一人ダンテという男が行方不明になり、
翌日夕方になって地面に寝転がり意味不明な寝言を呟きながらYの時になって寝ていたところを救出された模様。
しかし救出後意識がはっきりした後もこの男は
『白い饅頭に押しつぶされたと思ったら自分がマシュマロになっていた。自分はマシュマロ星人だ。』
などと意味不明なことを述べており、引き続き調査が行われる模様です。
ーー次のニュースです。
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―――――――――――――――E/N/D―――――――――――――――
――――――――――――――――今宵、楽しいハロウィンをあなたへ☆――――――――――――――





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