-小高い丘の上で・・-
ふよふよと・・半透明の・・・白い、カーテンのような物体が、
一定しない動きで漂うように浮いている。
その動きが予測できない白いものは突然自分の方にやってきた。
ぶつかる・・!と思いきや、一瞬白いものに飲み込まれたあと、
すぐにもとの景色に戻った。
白い物体はこちらを振り返る。
「オモシロイ、オマエ」
何が面白いのか甚だ検討もつかないが、
自分に思いっきりぶつかりながら通ったのが何やらツボにハマったらしい。
ふよふよ・・・さっきの白い物体は何度も何度もあなたの体を通り抜ける。
そんな奇妙な目に遭っているうちに、
いつの間にか白いゴーストたちが何体も集まって来ていた。
気がつけば、あなたは、何体ものゴーストたちに取り囲まれ、
ゴーストたちはひとつの体になっていった。
沢山の一体になったゴーストに取り囲まれているその様子は、
外側から見れば、まさにゴーストそのものだった。
あなたはゴーストたちに取り囲まれて、あなた自身もゴーストと見分けがつかなくなっていた。
・・パァーーーーーン!!!
突然、凄まじい破裂音が聞こえた。
焚き木を取り囲んで、パーティーの宴が始まったらしい。
影たちが寄り集まってくる。
派手好きな彼らは、クラッカーの代わりに、
比べ物にならないくらい大きな破裂音を立てる炎の爆弾のようなものをもって、
パーティーの開始を知らせていた。
宴の最中、周りのモンスターたちに、お化け扱いされながら、
奇妙で愉快で少し怖い彼らと、長い長い明けない夜を過ごした。
驚いたり怖いことも多かったが、いつしかゴーストとして、彼らと溶け込んでいた。
お土産にお菓子をもらった。
でも、どれもマズそうなのだ。
干からびた幼虫だとか、色んなものが原料になっているというから、
あまり食べたい気はしない。
帰ったら誰かに押し付けてやろう。
「(とりあえず誰かに話しかけてみようかな・・?)」
《↓選択肢を選んでね↓》
【→魔女に話しかける】
【→お化けに話しかける】
【→パンプキンに話しかける】
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